J.J. ルソー『社会契約論』

読んだ。

社会契約論 (岩波文庫)

社会契約論 (岩波文庫)

社会契約論に関して、ザックリとどういう内容であるか、というのはなんとなくの知識持っていたんだけど、ちゃんと読んだこと無いなあ、と思ったので読んだ。んで、ちょっと感想。というか、この本のキーワードである「一般意志」について。様々なイデオロギーや各々の利害の不一致やらといろいろとあるが、そういうのは抜きにして社会/国家に属する人民の共通の利益、つまるところ「みんな、いい感じにしあわせになろうぜ」という意志を指しているという風に認識した。ルソーは「一般意志は、つねに正しい」と述べているが、最初は「そんなわけねーじゃん、個々人の利害や思想の違いもあって常に正しいわけねーだろ」と思っていたのだが、一般意志が「みんな、いい感じにしあわせになろうぜ」という意志であることを考えると、割と合点がいく。んで、みんながみんな「いい感じのしあわせ」を得るためには「人民が自由である」ということが前提条件である、とルソーは言っているっぽい。そして政府は一般意志に基づき、人民の自由を保証し、人民が「いい感じにしあわせになれる」ことに基づいた政府/国家のみが正当である、と述べている。すなわち、一般意志が反映されているから政府/国家が正しいのではなく、一般意志が反映されている「限り」政府/国家が正しい、ということ、らしい。まあ、そりゃそうで、人民が「いい感じにしあわせになれる」ことを目指さなかったり、逆に「みんなが不幸になる」ことを目指すような政府というのが正当であるわけはない。というようなことを王政下のフランスでぶち撒けていたら発禁処分食らうわな、と思った。また、現代においてもこの考えはある程度有効であると思うが、社会をグローバルに拡大させて場合はどうだろうか、という問題もある。例えば、トランプの掲げる「アメリカファースト」に関して実際のところはともかくとして、とりあえずの外面としては「アメリカ人がみんないい感じにしあわせになろうぜ」というポーズを示しており、それはアメリカ国内のみにおける一般意志が反映されていると思う(アメリカ国外に住んでいる移民達は無視されているが)。そして、ルソーは一般意志が反映されている政府においてならば、国家間の紛争を否定はしていない。しかし、グローバルという観点で見て、アメリカ国外の一般意志が反映されているかというと、んなわけねーし、めちゃくちゃだろう。2017年においては、国内のみの一般意志が反映されていればそれで良い、というわけではない。とはいえ、どこの民主主義国家であろうが、そういった部分はたくさんある。グローバルレベルでの一般意志が反映されるような政府/国家が成立するには、地球の脅威になるような、知能を持った地球外生命体が登場する時だけだろうなー、と思った。

ザ・クロマニヨンズ『ラッキー&ヘブン』

聴いた。

いつもの通りアナログで購入。ざっと3周くらいしたんだけれど、いつもよりもスキマが多いなー、と思った。だけれどいつもの通り骨太。っつーか、もうクロマニヨンズに関してはあんまり言うこと何もなくて、ヒロトマーシーがやっているロックンロールでカッコいい、けどたまに変な曲がある、という感じだ。強いていうならば、今回のアルバムは雰囲気的にハイロウズの『HOTEL TIKI-POTO』に似ているなあ、と思った。ムード歌謡っぽい"足のはやい無口な女子"とかタイトル通りの"盆踊り"みたいな曲とか、独特のユルさみたいなところとか。"流れ弾"とか"ワンゴー"がおれは好きです。もちろんシングル曲の"どん底"も。まあ、なんにせよライブ見たいなー、という気持ちになった。音源もいいんだけれど、ライブ見てなんぼなところがあるバンドだとは思うし、音源聴いてあんまりかなーって思ってた曲もライブだと良かったりするので。けど、関東だとなかなかチケット取れないんだよな。

そういえば、このインタビューがなかなか良かった。
news.yahoo.co.jp

ACxDC/Magnum Force/Sex Prisoner『Split』

聴いた。

Acxdc/Magnum Force/Sex Prisoner [Analog]

Acxdc/Magnum Force/Sex Prisoner [Analog]

ジャケの通り極悪なパワーバイオレンスを演奏する3バンドのsplit。10inch。結構前にリリースされてたやつ。ACxDCが5曲、Magnum Forceが3曲、Sex Prisonerが5曲。ほぼ全て1分以内のショートチューンなので、10inchの片面だけ。まずACxDC。おれはこのバンドがめちゃくちゃ好きなのだが、その理由は『速くて、悪くて、カッコいい』から。アホみたいな理由だけど、それ以上でも以下でもない。んで、このSplitの5曲も速くて、悪くて、カッコよかった。次のMagnum Forceは聴いたことがなかったんだけれど、まあ、一緒にSplit出すくらいだから、速くて、悪くて、カッコいいんだろうな、と思っていたんだけれど、やはりその期待に違わず、速くて、悪くて、カッコよかった。Sex Prisonerも速くて、悪くて、カッコいいバンドなんだけれど、やっぱりこのSplitの5曲も速くて、悪くて、カッコいい。

ちなみに、レコードの裏面はこんな感じで装飾されている。