ゴールデンウィークの四連休は沢山映画を観ようかと思ったんだけれど、なんだかんだで外出する機会が多かったので結局この一本しか観ることができなかった。
園子温の作品って『愛のむきだし』しか観たこと無い。んで、『愛の~』に関しては個人的には凄く楽しめたし、映画作品的にも良い作品だと思っている。で、俺にとっての園子温の二作目である、この『地獄でなぜ悪い』なんだけれど、なんだかなーという感じが凄く残った作品だった。いや、別に絶望的につまらないわけじゃないし、観た時間とカネを返せとも思わないんだけれど。なんかなぁ。「何でもアリ」感が強すぎて「あ、俺これアカンわ」って思った。まあ、「何でもアリ」というのも別に嫌いじゃないんだけれど、なんつーんすかね、クドカンの『舞妓Haaaan!!!』的な「何でもアリ」感と似ているというか。個人的にそういうノリが苦手なだけなんだけれど。そういや、『舞妓Haaaan!!!』も堤真一が出演しているな。
また、二階堂ふみが演じたミツコのキャラクターにも全く感情移入も共感もできなかったので、そこらへんが冷めてしまった原因でもあるかもしれない。まあ、二階堂ふみはかわいいんだけどさー。一方、長谷川博己が演じた平田という映画バカというかただのバカのキャラに関しては好感が持てた。
んで、やっとキター、って思ってたアクションシーンを撮影するシーン(変な日本語ですが)もテンポは良くてもだらだらした感じでなんか退屈だった。というか、全体的にテンポのいいシーンは多いんだけれど、それがあっちこっち行きすぎているし、単調に見せないためのテンポの良さがカット毎に続きまくるため、逆に単調という感じになっている。
そして、ラストの「カット!」の声とともに長谷川博己がカメラからハケるメタ的なシーン。最悪です。何が最悪か分かんないし、それを言語化することができないんだけれど、俺は最悪だと思った。
と、酷評してみたけれど、最初に書いたように別につまらないわけじゃないんですよねえ。コレが。個人的にただ苦手なだけです。ハイ。