十三機兵防衛圏、面白すぎた日記

十三機兵防衛圏をクリアした。以下はネタバレは無いと思うが、一応これからやろうかなー、と思っている人はこんな文章を読まずに早く買ってやったほうが良い。

十三機兵防衛圏 - PS4

十三機兵防衛圏 - PS4

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game

どいつもこいつもおこぼれをもらっているのか?ステマか?というくらい大絶賛されているが、これはめちゃくちゃ面白かった。個人的には2010年代で最も面白かったゲームだと思う。生涯でもベスト5に入るかもしれない。シナリオがめちゃくちゃ良かったのだが、それをゲームというフォーマットで表現する必然性があったように思う。様々な伏線が何重にも張り巡らされた点と点がすべて繋がった時は、シナプスが発火しまくった結果、脳が炎上、焼きただれてしまいました。沖野くんかわいい。SFとしてはかなりハードな部類に入るのだが、多少なりともSF的素養があれば、最終的に理解することは難しくない、と思う。ただし、一回やっただけだと「ん?あれはどういうことだったんだろうか?」という部分が絶対に出てくる。そのために"究明編"というアーカイブパートがある。このアーカイブパートが非常に充実していて、何度も読み返したりしてしまう。ただ、時間を開けすぎてプレーしてしまうと、マジで意味がわからなくなりそうだから、一週間くらいで一気にプレーしてしまったほうが良いゲームでもある。あとあと、機兵というだけあって、ロボットに乗って、みたいな部分があって、そのロボットで戦う要素は当然あるのだが、この機兵を起動するシーンがむちゃくちゃかっこ良いのですよ。シーンを振り返るモードがあるのだが、この機兵起動のシーンは何度も見返した。とはいえ、最初に見た時の「ヤバッ」という感覚はもう二度と得ることは出来ないのだが。二度と得ることは出来ない、という意味ではこのゲーム体験自体が一度しか得られないというのが非常に残念というか「記憶を失ってもう一度やりたい/みたい」みたいな言い回しがあったりするが、まさにそれに値するゲームである、とおれは思う。13人も主人公がいたら誰かしらに過不足があったりするのだが、全員魅力的だし、十二分にストーリーが与えられている。まあ、とにかくやって損は無いゲームだと思うし、YouTubeの実況動画とかじゃあ、このゲーム体験というのは絶対得られない。そして、世界で一番、プレーしていて焼きそばパンを食いたくなるゲームでもある。あと、沖野くんはかわいい。

優勝

応援しているチームが優勝をする、という経験は生まれてこの方、2003年と2005年の阪神タイガースのリーグ優勝の2回だけで、もう15年間も苦渋を舐め続けている。そして、フットボールの方は一度も優勝というものを経験していない。今日がそれを勝ち取る最高のチャンスだった。とはいえ、期待もすごいあったけれど、どちらかというと不安のほうが大きかった。これまでのヴィッセル神戸は肝心なところで負けてきたから、心の片隅にはまた同じことを繰り返してしまうのでは、という気持ちがどこかしらにあった。そういう気持ちが頭をもたげるたびに否定する、という試合前だった。

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前日のシート貼りを完全に失念していたので、6時に起きて7時過ぎに国立競技場に到着。まあまあ並んだけれど、コミケに比べたら全然マシ。椅子も持ち込んでいたし、列確定してからは喫茶店でコーヒー飲みながらスマホでゲームしたりする。FGOで石がたまったのでガチャを引いたら限定星5の楊貴妃が出た。この時点でおれに運が傾いている、と感じる。

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11時半くらいに入場。事前の情報でめちゃくちゃ見づらいクソスタジアムという印象があったのだが、思ったよりはマシだった。とはいえ、マシだったというだけでクソスタジアムであるということに変わりはないのだが。おれは一層目にはいったのだが、二層目、三層目はもうちょっと見やすいらしい。日産スタジアムに似ている感じではある。しかしトラック邪魔だなー。

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でまあ、サポミがあったり、スタグルでラーメン食ったり、チャント歌ったりして、試合が始まる。試合内容は良さも出しつつ、後半はだいぶ押されたりした。ゴールに関しても結構ラッキーな展開だった。もちろん、ラッキーを引き寄せることができるくらい良い攻撃はできていたけれど。んで、後半の30分くらいから、もうそわそわしてきたし、どういうふうに喜べば良いのだろうか、ということを思ったりしたけれど、最後の1秒まで試合は分からない。2017年の天皇杯準決勝を経験したからこそそう思う。それでもアディショナルタイムを迎える頃には泣きそうになってしまったし、試合終了のホイッスルを聞いた瞬間には泣いてしまった。ついに掴み取った。最後に笑うのはおれたちだ、というのは何度も行ってきたけれど、最後の最後に笑うことが出来た。これを最高と言わずになんと言うだろう。

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ありがとうございました。今シーズン、お疲れさまでした。そして、あけましておめでとう。やっていくぞ!!!!!!!



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はてなブックマークだと怒られが発生するなー、と思いながら、祝杯としてうな重を食べた。せっかくなので一番高いやつ。うなぎ食べるのめちゃくちゃ久しぶりなんだけれど、やっぱりうまかったー。\ 優勝した!!!/

2019 is goes on

10月、おれはZepp DivercityでThe Birthdayのライブを見ていた。そのライブのときにチバユウスケは言った。「なんでも良いからとにかく優勝したい」、と。彼がFC東京を応援しているのは知っていたのだが、おれは「おれのほうがもっと優勝したい」と心の中で思いながらそのライブを見た。

今日、おれたちは来年の1月1日、新しい国立競技場でフットボールを楽しむ権利を手に入れた。それが何を意味をするかと言うと、おれの2019年はまだまだ続いていくということだ。試合をやるのはクソみたいなスタジアムかもしれないが、それでもフットボールを楽しみことができるということは喜ばしいことではある。そして、試合をやるのは2020年かもしれないけれど、それでも2019年が続いていくという感覚がある。そもそもだ。2020年になろうが、2025年になろうが、3185年になろうが、なんだろうがそれは勝手に人間が決めた区切りでしか無い。時間というのは流れていき、全ては地続きなんじゃないだろうか。まあ、それはそれとして、だ。今、祝杯を何度も上げて酔っ払っている状態で文章を、ってかあれなんだよな。今日、勝つために3日感もアルコールを摂取せずに挑んできたんだよ、おれは。まあ、いいや。何が言いたいのかと言うと、この2019年という1年は去っていくものではなくて、積み重ねていくための1年だったなあ、ということだ。これはフットボールのことだけじゃなくて、生活とか仕事とか色々ね。雌伏というわけじゃないんだけど、いろいろと繋げていくための一年だった。まあ、実際の所、つながらない一年、みたいなのはほとんど無いわけなんだけど。

あ、この日記は2019 Advent Calendar 2019 - Adventarの21日目として書かれました。昨日は、ailispawサン、明日はjune29サンです。でまあ、それはどうでもよくってさ。みんなは2019年を終わらそうとしてるじゃん?でも、おれはそうじゃなくって、もっと続けていきたい。このアドベントカレンダーは2019年のベストを語る、ってのがテーマではあるんだけど、言わずもがな、今のおれが今現在時点のベストである。そして、2週間後のおれ。それが2019年シーズンのベストである、ということを祈って酒を飲む。2019年シーズン最後に笑うのはおれたちであり、2020年最初に笑うのはおれたちだ。

ただ、ひとつ忘れちゃいけないことがあって「俺達はまだ何もしてねぇよ」ってことだ。

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