のり弁について

普段、弁当屋に行くことはあまりないのだが、たまにオリジン弁当やほか弁などに行くと、ほぼ必ずと言っていいほどのり弁を注文する。理由としては安いし、旨いし、という点ももちろん挙げられるのだが、一番の理由はのり弁から溢れ出る「絶妙な雑さ」に惹かれるからだ。

白米に鰹節をふりかけ、それを海苔で覆う。ここまでは分かる。「のり弁」という名前らしさがある。しかし、その上に何の脈絡もなくのっかる白身魚のフライとちくわの天ぷら。これです。おれ、この組み合わせ考えた人天才だと思う。どうして、このような組み合わせになったのか知る由もないのだが、脈絡の無さ、雑さ、みたいなものがほとばしっていて、最高じゃないか、と感じる。この脈絡の無さや雑さというのはおれが好きなコロッケそばにも通ずるものがあると感じている。そして、おれはこういう雑な感じのメシが好きだ。もちろんただ雑なだけではなく、絶妙な雑さ。これが必要だ。この話、分かる人には分かると思うのだけれど、分からない人には一生分からないと思う。しかし、分からなくても全く損はしない話ではある。

のり弁は弁当屋以外にも、出来合いのものがスーパーやコンビニにも売っていたりする。そういうところで弁当を買う時もやはりのり弁を選ぶ、かというとそういうわけではない。出来合いののり弁はなんとなく「ちゃんとしすぎている感」があるのだ。人の温かみがない、というと言い過ぎかもしれないが、弁当屋で作られているそれとは少し違うような気がして、どうしても別のものを買ってしまう。

さて、先日おれが住んでいる町にオリジン弁当の店舗が開店して、いそいそとのり弁を買いに行った。家に帰って、のり弁のフタを空けてびっくりしたのだが、白身魚のフライがでかいやつが一個ではなく、小さいやつが二個入っていた。そして、パッケージもなんだか細身になっていてスタイリッシュになっていた。当然、味は変わらないのだが、なんというか全体的に雑さが失われているような気がした。具材はそれほど変わらないのだが、なぜだかちゃんとしすぎているように感じた。

のり弁はテキトーであればあるほど良い、とおれは思う。それは屋台のラーメン屋が別に全然旨くなくとも、だからこそ良い、というのと似ている。

サッカー見た


こないだの日曜日の話。甲府戦。今年、スタジアムで試合見る最後の試合(たぶん)。あんまり出来良くなかったんだけど、マイクのおかげで勝てた。あと、大槻もよく走っていたし、この試合に関しては交代カードの切り方も良かったように思う。甲府は良いとこだし割と好きなチームなので、降格してほしくはないが、勝負事なので。けどまあ、たぶん残留するんじゃないか?と思っている。リーグ戦は残り3試合で、神戸はタイトルはおろか、降格もACLの出場権も無縁な状態で、ぶっちゃけ消化試合のようなものなのだけど。けど、何より天皇杯獲ってほしい。ほんと。マジで。タイトルほしい。報道やらなんやらでいろいろきな臭い話が出ていてツイッターとかニュース記事とか見ると少し落ち込むんだけれども、とにかくタイトルほしい。ていうか、この日は雨がえらいことになっていて、全体的に水没し、濡れ濡れのぐちょぐちょになってしまった。


試合見る前に小作でほうとう食べた。鳥もつは食べ忘れた。

ザ・クロマニヨンズ『ラッキー&ヘブン』

聴いた。

いつもの通りアナログで購入した。ざっと3周くらいしたんだけれど、いつもよりもスキマが多いな、と思った。けれど、いつもの通り骨太だ。クロマニヨンズに関してはあんまり言うこと何もなくて、ヒロトマーシーがやっているロックンロールでカッコいい、けどたまに変な曲がある、という感じ。強いていうならば、今回のアルバムは雰囲気的にハイロウズの『HOTEL TIKI-POTO』に似ているなあ、と思った。ムード歌謡っぽい"足のはやい無口な女子"とかタイトル通りの"盆踊り"みたいな曲とか、独特のユルさみたいなところとか。"流れ弾"とか"ワンゴー"がおれは好きだった。もちろんシングル曲の"どん底"も。まあ、なんにせよライブ見たいな、という気持ちになった。音源もいいんだけれど、ライブを見てなんぼなところがあるバンドだとは思うし、音源聴いてあんまりかなーって思ってた曲もライブだと良かったりするのだ。けれど、関東だとなかなかチケット取れないんだよな。

そういえば、このインタビューがなかなか良かった。
news.yahoo.co.jp

ACxDC/Magnum Force/Sex Prisoner『Split』

聴いた。

Acxdc/Magnum Force/Sex Prisoner [Analog]

Acxdc/Magnum Force/Sex Prisoner [Analog]

ジャケの通り極悪なパワーバイオレンスを演奏する3バンドのsplit。10inch。結構前にリリースされてたやつ。ACxDCが5曲、Magnum Forceが3曲、Sex Prisonerが5曲。ほぼ全て1分以内のショートチューンなので、10inchの片面だけ。まずACxDC。おれはこのバンドがめちゃくちゃ好きなのだが、その理由は『速くて、悪くて、カッコいい』から。アホみたいな理由だけど、それ以上でも以下でもない。んで、このSplitの5曲も速くて、悪くて、カッコよかった。次のMagnum Forceは聴いたことがなかったんだけれど、まあ、一緒にSplit出すくらいだから、速くて、悪くて、カッコいいんだろうな、と思っていたんだけれど、やはりその期待に違わず、速くて、悪くて、カッコよかった。Sex Prisonerも速くて、悪くて、カッコいいバンドなんだけれど、やっぱりこのSplitの5曲も速くて、悪くて、カッコいい。

ちなみに、レコードの裏面はこんな感じで装飾されている。