ダメな時は何をやってもダメ

 球選手には何かしらの波、バイオリズム、というものがある。めちゃくちゃ打つ時期があれば、全然ダメな時期があったりする。もちろん、これは個人差があって、その波が大きい選手もいれば、小さい選手もいる。僕は阪神タイガースを応援しているのだけれど、阪神の選手は比較的その波が大きい選手が多くて、何かと困る。先月まで打っていた選手が、今月全く打たなかったり、先月全然ダメだった選手が、今月はめちゃくちゃ打ってたり、とチームがカッチリとハマる、というケースがイマイチ少ないように思う。ピッチャー、特に中継ぎなんかもそんな感じ。そして、こういう波は野球選手に限らずスポーツ選手には大抵あると思う。

 僕は野球選手ではないけれど、こういった波は激しい方じゃないかな、と思っている。野球選手ならば目に見えて成績に表れるけれど、僕の場合は仕事はもちろんのこと、こうやって文章を書く時だったり、写真を撮る時だったり、はたまた人とコミュニケーションをする時とかに表れる。こういったことを数値化することはなかなかできないけれど、なんとなく感覚的に「あ、だめだな」とか「いけてるな」というのが分かったりする。そして、調子が悪い時、ダメなときは何をやってもとことんダメである。上に挙げた行為(?)のどれかは調子悪いけれど、他のことは問題ない、というケースは無くて、ホントにダメな時は何をやってもダメだ。まあ、これら全てを僕が主体としてやっているわけだし、その主体が調子悪かったら、その行為の成果というのも不出来であるというのは当然と言えば当然だと思う。だから、野球選手も野球の成績がダメな時は何をやってもダメなんじゃないかな、と勝手に思ったりしている。

 じゃあ、こういう調子の悪い時にどうすれば良いのかというと「調子が良くなるまでひたすら待つ」しかないんじゃないかな、と思う。こういう波とかバイオリズムのようなものを自分で何とかして捻じ曲げようとするのはなかなか難しいと思う。あとは「調子悪いけど悪いなりに続ける」というのも必要かなと。別に継続こそが是、ということを信奉しているわけではないけれど、調子悪いからと言って立ち止まって一休みしてしまうと、リズムが狂いそうだし、下手をすれば「あきらめ」のようなものが頭を擡げてくるんじゃないか、と思ったりする。まあ、やっても成果はダメなんだけれど。あと、これはあくまで僕個人の意見というか、僕にはそれが合っているような気がする、ってだけ。調子悪い時は何もやらずに休む方が合っている、という人もいるだろうし、それはそれでアリだと思う。あと、僕の場合「悪いなりに続ける」というのが合っている、というのが分かっているのにも関わらず「調子悪いから寝よ」みたいに休んでしまって、結果調子を取り戻すのにすげー時間がかかる、というようにダメな感じになってしまう場合も多くて、なんとも残念な人間だなあ、と我ながら思う。

 なんでこんなこと書いているかというと、ここ最近何をやってもダメだからだ。ただ、これは完全に勘違いで他人からしたら「お前はいつもいつでもどこでも何をやってもダメだろう」なのかもしれない。それもある。