夏と死のマリアージュ

 暑い。俺が子どもだった頃の夏も確かに暑かったけれど、なんというか暑さの質が違っているように思える。「暑い」と一口にいってもそれには色々な暑さがある。うだるような暑さだとか、むしむしする暑さだったりとか、太陽が刺すような暑さだったりとか、、、その他諸々。夏は好きだ。だけど、ここ数年の暑さは俺が元々好きだった夏の暑さじゃないな、とここ最近感じるようになった。とはいえ、冬の寒さに比べれば、まだこの暑さの方が良い。寒さには耐えられない。

 世間じゃお盆休みだけど、俺は今日も今日とて労働労働アンド労働。このところ休む暇も無いが働けば働くほど金を得ることはできるので、文句はあまり言わず働く。仕事より楽しいのはまた仕事、だ。ツイッターのタイムラインやはてなブックマークを見たところ、どうやら今日はコミケが開催されているようだ。こんなに暑いんじゃ、大変だろう。なのはは完売したのだろうか。俺は二次エロ同人誌に興味はないけれど、評論系の同人誌は少し欲しいな、と思う。去年だか一昨年だか、プロ野球の審判員にフィーチャーした同人誌(BLとかではなく評論系)が売っていたらしいが、心底欲しかった。明日、明後日も開催されるようだけど、明日はJリーグを観に行く予定。明後日は特別予定はないけれど、うーん、わざわざ行かなくても良いかな、と思っている。そういえば、去年、コミケの日に始発で仕事に行かなきゃならなかったんだけど、始発とは思えないほどの電車に乗るハメになってしまったなあ。まあ、それはともかく行っている方、行く予定の方は熱中症などには注意してもらいたい。

 今日はコミケの日だけではなく終戦記念日でもある。当然、俺は戦争を知らない子ども達の一人だ。戦争がどんなものだったか、というのは知識としてしか知らない。戦争では多くの人が死んだ。それだけが理由じゃないんだけれど「死」というものは夏に合う、と思っている。「合う」という言葉が適切なのかは分からないけれど、ボキャブラリーが貧困なのでそれ以外に適切な言葉が見つからない。入道雲、蝉、海、プール、かき氷、夕立、甲子園、サイダー、扇風機、そして死。わけが分からないよ、と言われそうだけれど、俺はぴったりだなとは言わないけれど、なんだかしっくりくる。そういえば「サマー・ウォーズ」でも死は出てくる。「夏の庭」だってそうだ。小学校のころ、ウチの爺さんが死んだのも夏だった。単純にお盆だから、ってのもある。

 まあ、だからなんだ、と言うわけでもない。ただ、夏⇒死とまでは言わないが、死⇒夏だよなあ、という程度の話だ。他の人にとってはどうか分からない。ただ、「死に合う季節と言えば?」というアンケートが仮にあったとすれば、俺は即座に「夏」と答える。まだまだ死ぬつもりなんてないけれど、死ぬなら夏だな、と思っている。暑いと腐りやすいから早めに燃やしておくれ。