道満晴明『ヴォイニッチホテル』を買った、読んだ、好きだった

ボケーっとkindleストアを見ていたら道満晴明の『ヴォイニッチホテル』一巻が100円だったので、ポチった。『ぱらいぞ』と『ニッケルオデオン』は読んだことあったんだけれど、コレ買ってなかったのでどうかなー、と思って読んだんだけれど、途中まで読んだ時点で二巻をポチったくらい「あ、これ俺めっちゃ好きやわ」と感じた。それくらい好みにドストライクな傑作。まだ、買った分を全て読めてはいないけれど、個人的には超オススメ。漫画好きな人はもうすでに読んでる人が多いのかもしれないけれど。

淡白だけれどポップな絵柄、淡々と進むストーリー、密に計算された伏線、エロもあればグロもあればラブもあればギャクもある、などなど好きな要素はたくさんあって、さらにそれらがイチイチクオリティ高い。ギルティちゃんに笑った。これを読んでいて自分が「群像劇」が好きなんだなーというのに改めて気付いた。映画もそうだなー。『パルプフィクション』とか『ロック・ストック・トゥー・スモーキング・バレルズ』も好きだし、その他諸々。『桐島、部活やめるってよ』もそうやね。あと、ドラクエだとIVが一番好きなんだけれど、これもまた一つの群像劇といえる。でまあ、そういう映画とか漫画とかゲームなど様々なエンターテイメント表現において群像劇が採用されているわけだけど、この『ヴォイニッチホテル』はそれらの中でも出色の出来。

月刊誌での連載、しかも一話あたり数ページしかないので、連載の開始が2006年からなのにも関わらず今現在、単行本は二巻しか出ていない。続きを早く読みたいなー、なんて思っているんだけれど、こういったゆっくりペースで連載されていくのが「らしさ」でもあるのかもしれない。と思いきや、あと5話で終了っすかー。


とりあえず、今現在、一巻がkindle版は100円で買えるので気になった人は是非、是非、是非。