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立ち食い蕎麦屋の水

雑文

月に何度か立ち食い蕎麦屋を利用するのだが、最近思うことは『良い立ち食い蕎麦屋=水が美味い』ということだ。ただ、これは水が美味いということは、蕎麦の汁とかに使っている水も良いので自ずと蕎麦自体が美味くなる、とかそういう話ではない。おれは立ち食い蕎麦で食事をする際は季節を問わず温かい蕎麦を食べる。立ち食い蕎麦屋では冷たい蕎麦よりも温かい蕎麦の方が似合うし、かの場所で冷たい蕎麦を食べるのはなんだか粋じゃないよなあ、なんて思ったりもしている。まあ、単純に温かい蕎麦の方が好きだとかそういう理由なのだが。んで、立ち食い蕎麦屋ではダラダラと食事するのではなく、ササっと腹の中に収める。汁の熱さも何もかもをすべて受け入れる。目の前にある蕎麦を片づけることを第一とする。長居は無用。まあ、そもそも通勤中の隙を見て入ることが多いので、スピーディーに食事をせざるをえない、ってのもある。

さて、そういう感じにスピーディーに温かい蕎麦を腹の中におさめるわけだけれど、食事の仕上げに水を飲む。ゴクゴクってな具合に。でまあ、この水が一連の食事の勝敗を分けるキーポイントだとおれは思う。食事に勝ち負けあんのか、って感じだけれど。温かい蕎麦をかきこんで火照って且つ少しばかり汗ばんでいる身体をクールダウンする役割を仕上げの水が担っているわけだけれど、この水がマズかったり、ヌルかったりするともうダメだね。まあ、立ち食い蕎麦屋で用意されている飲料水なんて大抵水道水だろうから、キンキンに冷えてればそれでいい。急いで蕎麦を食って火照っている中で飲むキンキンに冷えた水ほど美味いものはない。まるで冬にガンガンに暖房を効かせた部屋でアイスクリームを食うような清涼感を与えてくれる。むしろ、蕎麦自体がマズかろうが、美味かろうが、仕上げに飲む水がキンキンに冷えていれば、おれにとっては何でも良いのかもしれない。そう考えるとおれは立ち食い蕎麦屋に蕎麦を食べに行っているのではなく、水を飲みに行っているといっても過言ではないのではなかろうか。

今日、朝飯代わりに立ち食い蕎麦屋でコロッケそばを食べた。蕎麦自体はまあまあ割と良かったんだけれど、水があんまり冷たくなくて、すごく残念な気分になったので、この文章をしたためた。ちなみにJR系の立ち食い蕎麦屋の水はあんまりよくない。京急系の立ち食い蕎麦屋はかなりキンキンに冷えた水を出してくれるので良いっす。