BOREDOMS『SUPER ROOTS 7』

SUPER ROOTS(7)

 今日の通勤音楽はコレ。1998年リリースのボアダムスのSUPER ROOTSシリーズ。SUPER ROOTSシリーズって何ぞや?って人に簡単に説明すると、ボアダムスが実験的な音源をリリースするときに冠されるタイトル名です。んで、この作品は前作の『SUPER ARE』に収録されている、大名曲"SUPER GO"の延長上のような音源が収められていて、今のボアダムスのトランシー且つスペイシー且つパーカッシヴ且つプリミティヴ且つトライバルな音楽の根柢となっている作品だと思う。3曲収録なんだけれど、それぞれの楽曲に繋がりがあって実質は1曲収録、みたいな感じです。"7~(EWE Remix)"ではプカプカと浮遊感があるファニーな楽曲で、立て続けに入る"7→(Boriginal)"は轟音ギターとパーカッシヴなドラムにシンセの音が乗りまくる、というまさに"SUPER GO"の進化版みたいな感じでめちゃくちゃかっこいい。しかも何が良いって、この曲すげえ分かりやすいんすよ。名前知っているけれど、ちゃんと聞いたことのない人にとってはボアダムスって「わけのわからん音楽やっている人」っていうイメージがあると思うし、俺もそう思っていたんだけれど、この曲聴くと別にそんなことないじゃん、って思えると思う。この曲は20分くらいあるんだけれど、10分くらいの一気にスピードとドライヴ感が上がる瞬間がめちゃくちゃかっこよくて、これだけで白飯3杯イケる。13分あたりにも同じような瞬間がある。で、展開がスローになってそのままtr3の"7+(EYE Remix)"に入るみたいな感じ。この曲はtr1と似たような感じ。とりあえず、めちゃくちゃかっこいいから聴いてほしいし、ボアダムス全く聴いたことない人はこの作品から入ってもいいと思う。次に大名盤の『SUPER ARE』、もしくはこれまた分かりやすい『Vision Creation Newsun』を聴いて、その次に『CHOCOLATE SYNTHESIZER』を聴けば良いと思います。ライブもスゲーかっこいいので必見。ボアダムスのライブは「観る」っていうよりも「体験する」みたいな感じです。あんまりライブやんないけどねえ。またワンマンやってくれー。