ブログは自己満足でいいと思うんすよ

ここ最近ブログがどーたら、書き手がこーやら、読み手があーやら、と色んなエントリで書かれている。
今日読んだこのエントリもまあ、そんな感じ。

僕がブログを書く理由 - World Journal

僕は生産者になりたかった。何か価値を生み出したかった。でも、動画を作るセンスがあるとは思えないし、何か面白いサイトが作れるわけでもない。だから始めたのがブログだった。今までたくさん面白いブログを見てきたし、文章を書くくらいなら自分でもできると思ったからだ。

生産者になりたいのかー。
ネット上で動画公開したり、サイト作って公開したりしたほうが価値があるんじゃないかな。
てか、「だから始めたのがブログ」って書いているけど「仕方なく始めたのがブログ」の間違いじゃね?なんて思ったりする。
作りたい事への確固たる信念や情熱や愛がない人が生産者になるなんて一生無理。
将来の夢:クリエイター、って言っている奴を見るとバカだろお前、ってなるでしょ。

俺がブログを書く理由

暇だから。
あと、書く事による自己満足。

これ以上でも以下でもないし、ブログで価値を生み出そうなんて思わない。
別の事で価値を生み出したい。


そもそも、「価値を生み出したいから」ブログをやる、って動機にもの凄く違和感を感じる。
ブログって誰かのために書くんじゃなくて、あくまで自分のために書いている人が多いのでは?
ブログは自慰行為であって、自己満足でしかないとは言われる。
俺もそうだと思う。
書く事によって、自分がどれだけ満足するかがスタート地点じゃないかなあ。
自分が満足する文章を書いて、ついでにたまーに人に評価されたり、感銘を与えたりする。
他者に与える価値って言うのはブログにおいては副産物でしかないと思う。

これはブログに限った事じゃない。
音楽を作る事、映画を作る事、動画を作る事、面白いサイトを作る事。
それらの活動全てのスタート地点は「自分が楽しいからやる」「自分が満足したいから作る」だと思う。
最初はみんな自己満足から始めている。
自己満足しているうちに、それが他者に評価されたりする。
それが生産的活動の「あるべき姿」なんじゃないかなーと思ったりする。

まあ、たくさんの評価されたりするには他者の目を気にする必要があるんだけれどね。
俺は自分が満足したいがために振り切った事をやっている人の方が魅力を感じるが。

「何者か」になりたくて始める人たち

昨日も言及したんだけど、以下のエントリを引用する。*1
普通の事が出来ないボンクラがサブカルで食うための4Jとは?〜大槻ケンヂ『サブカルで食う』 - 情報学の情緒的な私試論β

サブカルの人たちっていうのは結局、「◯◯になりたい」というのが明確じゃないまま表現意欲だけが全面に出て、色々と球を投げていたらたまたま当たったという人なんじゃないかとも考えられます。

id:shohama1232 さんも明確になりたいもの、作りたい物がある訳じゃなくて、ただとにかく「なんか作りたい!価値を与えたい!」って事でブログを書いているんだろう。
だけど、それってやっぱり不健全な気がするんだよなぁ。

まあ、スタート地点がそれであっても、魅力的なモノを作り上げる人はいるだろうし、やっていくうちに他者よりも自分を重きにおいて、逆に自己満足化する人もいるんだろうけれど。
逆にお前がやっている事は自己満足でしかねぇ!っつって何の評価もされない人もいるしなー。*2

うーん、だけどやっぱり何かもやもやする。

いや、ほんとブログなんて自己満足で良いと思うんだよなあ。
読み手とか意識するのはホント、ブログで金稼いで、ブログで生活している人だけで良い、と俺は思う。
けど、そーいう人の書いているブログってホントくそつまんない。
他人の目を気にして、他人に価値を与えるために書かれたような文章にはこれっぽっちも魅力を感じない。
率直に自分勝手で自己満足で書かれている文章のほうが面白いし、発見があるし、読んでて楽しい。

*1:引用の引用だけど

*2:バンドマン時代の俺とか