普通電車

各駅停車する所謂、普通電車というやつが好きだ。ただ、この「好き」という思いは急行電車や特急電車と比較した上での相対的な「好き」であり、絶対的な「好き」ではない。その程度の「好き」でしかない。また、好きだからといって普通電車にばかり乗るのではなく、仕事に行く時など急いでいる時などは急行や特急を選択する。ただ、できれば普通に乗ってのんびりと旅路(旅路というと大げさだけど)を行きたいと思う。だから、ゆっくりしていける、会社帰りや休日の移動などは普通電車に乗ることが多い。

普通電車は急行や特急に比べてずいぶん空いているので座れることが多い。僕は昔の怪我のせいで膝がたまにシクシクと痛むことがあるので助かる。また、ゆっくり本を読んだり、音楽をのんびりと聴いたりするにも丁度良い。急行や特急だと、のめり込もうと思った時にはもう既に目的の駅に着いてしまっていたりするから。そして、会社帰りのそれもまたなかなか良いのだけれど、休日の晴れた日に優しい陽光が包み込む車内で本を読んだり音楽を聴いたりするのは何よりも至高であると思う。それらを楽しむにはやはり普通電車くらいの余裕が欲しい。あとは単純に急行や特急の雰囲気が何だかささくれ立っているような気がして、それから逃避するためでもある。

個人的には京王井の頭線、阪急神戸線の普通電車が好きだ。なんだか、車内の雰囲気も丁度良い気がするんだよ。休日の晴れた日とか特に。でも、春の雨の日とかもそれはそれで乙な雰囲気だったりする。