2016年 ベストアルバム20

色々聴いたけれど、とりあえず今年リリースされたやつで個人的に良かったなーとかよく聴いたなーってやつをベスト20で書いていく。全部にコメント書くのはだるいので、軽めにさらっと。

20 Bed/via nowhere

via nowhere
個人的に日本のインディーロックの良心だと思っているBedの4thアルバム。相変わらずの歌心が素晴らしい。

19 Tycho/Epoch

Epoch [12 inch Analog]
テクノはあんまり詳しくないんだけれど、これは良かったー。テクノというよりも生っぽいサウンドだけど。

18 Radiohead/A Moon Shaped Pool

A MOON SHAPED POOL [12 inch Analog]
レディオヘッドへの興味は薄れ切っているんだけれど、このアルバムは好きだった。ミニマルを意識したようなサウンドが良い。

17 Kanye West/The Life of Pablo

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最初はTIDALでしか聴けない作品だったけれど、いつの間にかApple Musicでも聴けるようになっていた。

16 Whitney/Light Upon the Lake

Light Upon the Lake
主要メンバーの一人はex-Unknown Mortal Orchestraらしい。たしかにその感じはあるかも。全体的に土着的なグルーヴに包まれていて個人的にツボ。

15 DIIV/Is the Is Are

Is the Is Are
ローファイ・ポップなサーフロック、という感じ。シューゲイザーのような浮遊感もありつつ、どこまでもキラキラしている。

14 Magrudergrind/II

Ii / Black Vinyl [12 inch Analog]
今年はちょこちょこ買ったりはしてたのにあんまりハードコア聴いていないんだけれど、これはよく聴いたなー。グラインドコアっぽい感じ。あと、ジャケがカッコイイ。

13 TTNG/Disappointment Island

DISAPPOINTMENT ISLAND
マスロックエモバンドTTNGの3枚目、かな。ギターのフレーズがめちゃくちゃ良いっす。

12 Jank/Awkward Pop Songs

Awkward Pop Songs
TTNGと同様にマスロックが入ったようなエモバンド。変態っぽさがありつつも歌のメロディーも良い。

11 坂本慎太郎/できれば愛を

できれば愛を(初回限定盤)
坂本慎太郎の3rd。これまでよりも明るい雰囲気だけれど、なんつーかめちゃくちゃニコニコしてるけれど目が笑ってないオッサン、みたいな感じ。"鬼退治"は歌詞含めて中毒性がある。

10 サニーデイ・サービス/DANCE TO YOU

Dance To You [Analog]
個人的にサニーデイサービスで一番好きなアルバムは『Mugen』なのだけれども、今年リリースされたこのアルバムも同じような匂いを聴いていて感じることができた。どの楽曲もクオリティがことごとく高い。聴いていて心地が良くなる傑作。

9 Mannequin Pussy/Romantic

Romantic
ノイズ・インディー・ハードコアなサウンド。このバンドについて深く知らないのでアレなのだけれど、ボーカルの人はPerfect Pussyの人なのかな?荒々しくノイジーなサウンドもそうだし、吐き捨てるような女性ボーカルもそうだし、なによりバンド名もそれっぽい。まあ、そんなのはどーでもよくて、超カッコイイっす。

8 Saba/Bucket List Project

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シカゴのラッパーSabaの初のフルアルバム、とのこと。あんまりこの人のこと良く知らないんだけれど、トラックとラップの乗り方が心地よくて秋以降にしょっちゅう聴いていた。フィジカルリリースは今のところなくて、ストリーミングサービスやダウンロードサイトで無料で配信されている。

7 American Football/American Football

American Football
いや、まさかAmerican Footballの新作が聴けるとは思わなかった。再結成されたエモ/ポストパンクレジェンドが17年ぶりにリリースしたアルバム。絡み合うバンドアンサンブルとマイクキンセラの泣きのメロディーはまさにAmerican Footballって感じだ。ただ、個人的には1stが大名盤過ぎるし、思い入れが強すぎるので、そっちの方が好きかなー、とは思う。けど、コレもやっぱり良い。

6 Wilco/Schmilco

SCHMILCO
あんまり話題になっていない気がするのだけれど、このアルバムは傑作ではないでしょうか。Wilcoっつーと『Yankee Hotel Foxtrot』が名盤とされているし、おれもそのアルバムが大好きなのだけれど、この作品もそれに次ぐような作品だと思う。このアルバムはアコースティック要素が多めな作品なのだけれど、おれはWilcoのそういう部分が大好きなのでハマった。

5 Pinegrove/Cardinal

Cardinal [12 inch Analog]
カントリーやフォークといったアメリカンルーツミュージックの土着的な匂いがするインディーロック。そして、メロディーがとても良い。パワーポップ/インディーロックが好きな人はもちろん、エモやパンクな好きな人にもハマるのではないでしょうか。全体的に粒ぞろいな楽曲が収められた良作。

4 スカート/CALL

CALL
澤部渡のソロプロジェクト、スカートがカクバリズムからリリースした3枚目のアルバム。全ての楽曲を3分程度にまとめた極上にポップなアルバム。表題曲の"CALL"がおれはめちゃくちゃ好きです。おれはiTunesで買ってしまったのだけれど、歌詞もよいのでちゃんとCDで買えばよかったなー、なんて思ってる。

3 Noname/Telefone

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これはよく聴いた。シカゴのフィメールラッパー、Nonameの無料でリリースしたアルバム。トラックがとっても良くて、且つ女の子っぽい感じのキラキラしたモノを感じる。テンションを抑えたような感じのラップの仕方も非常に好み。Apple Musicとかのサービスに加入していなくても、Sound Cloudとかで無料で聴けたりダウンロードできるので、是非。

2 Weezer/Weezer (White Album)

ウィーザー(ホワイト・アルバム)
ウィーザーの10枚目のアルバム。これはもうなんつーかこー「ウィーザーが帰ってきた!」みたいな感じに思えるようなアルバム。全体的に風通しが良く、かつまとまっている良作だな、と感じた。メロディの良さも流石、と言った感じだ。多分、2016年で一番聴いたアルバムはコレだと思う。

1 Chance The Rapper/Coloring Book

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というわけで今年イチはコレ。SabaやNonameと同様にApple Musicのような各種ストリーミングサービスとかMixtapeのダウンロードサイトで無料で提供されているアルバムなのだけれど、こんな極上の音楽が無料で提供されるなんてもうなんかすごい時代だな。作品の素晴らしさもさることながら、そういうビジネスの仕方も含めて最先端だなあ、と感じる。おれは海外のヒップホップの楽曲を聴く時には「気持ちよさ」「心地よさ」というのを重視するのだけれど(英語わかんないし)、そういう観点ではこのアルバムは最高に気持ちがいい。ずーっと聴いていられるほどの心地よさ。そして、カニエやジャスティンビーバーも参加していたりとゲスト陣もすごく豪華だ。


tumblrでエロとか二次絵をrblgしつつ、ちょっとアートっぽいモノとか、なんだかナイスな言葉の断片をrblgするという行為は、普通の雑誌にエロ本を挟んで買ったり、アダルトビデオと普通の映画をレンタルしたり、という行為に似ているのではないだろうか。しかし、思い起こしてみると、そういうことってあんまりやったことないな、と思った。おれはもしかしたら失われた青春を取り戻すためにrblgし続けているのかもしれない。

ちなみにこのブログの文章とか写真とかを無断転載されたりする、というのはあんまりアレな気分ですが、tumblrへの放流はご自由にどうぞ。

あと、画像は今日食べたラーメンです。


昨日書いた通りpanpanya『動物たち』と『蟹に誘われて』をAmazonにて昨日の夜に注文したのだが、今日家に帰ったら、早くも不在票が届いていたので、ヤマト運輸に再配達を依頼し、届けてもらって、読んだ。

ネット通販はよく使う。本やらレコードやら。酒とか水もネットで買うことがあるし、最近では洋服すらもネットで買うことも多い。日中はおれも家内も職場に行っているので、家にいない状態なのだが、どの宅配業者もそういう時間帯にやってきては不在票を置いていく。そういう不在票にはドライバー直通の電話番号と再配達用受付番号が書いてあったりする。おれは割と電話が苦手なのでドライバーに直接電話をかけるのもためらわれるし、かといって再配達用の電話に掛けると電話料金が割高であったり、電子的な案内音声を聞きながらスマホのダイヤルを弄るのもメンドクサイ。また、わざわざウチまで複数回来てもらうドライバーの人にも申し訳ないなあ、という気分になるので、次からは宅配ボックスがある家に引っ越したいがカネはない。もっとも良いのはおれが在宅する時間帯を把握してもらい、そのタイミングで来てもらうのが良いのだが、そこまで要求するのはアレな気がする。つまるところ、ネット通販は悪い文明ということではないだろうか。などと書きつつも、便利なので使うけれど。こういう罪悪感を覚えつつ、それでもそれをし続ける、というシチュエーションというのは他にもよくある気がするけれど、パッとは思い出せないな。ラーメン二郎とかを食べているときだろうか。ちょっと違うか。

まあ、そういうどうでもいい話は置いといて今回買った二冊だけれど、期待に違わず良いものだった。『動物たち』は今年の11月に出版された本なのだが、今年の漫画心のベストテン第1位。panpanya氏(読み方は「パンパンヤ」だろうか?)はコミティアでも良く本を出しているようだ。2月のコミティアには行きたいと思ってる。

前からちょっと気になっていた漫画があって、ずーっと買わずじまいでスルーしていたのだけれど、今日だらだらとtumblrを眺めていたら件の漫画のワンシーンらしき画像が流れてきて、やっぱり面白そうだなあ、ということで買った。
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面白かった。twitterでも書いたけれど『少女終末旅行』とか『てるみな』とか好きな人は好きなんじゃないかなあ。あと『ねじ式』とか。そういう「なんとなく変だけれど特に説明は無く、なんとなく終わる」みたいなのが好きなのかもしれない。背景とかめっちゃ緻密だけれど、人物がラフだったりして面白いし、動物がなんかかわいい。あと、装丁が気に入った。ちなみにtumblrで流れてきて「面白そうだ」と思ったワンシーンは今回買った二冊には無くて、以下のどちらかに収録されているっぽい。先程、Amazonで注文した。

動物たち

動物たち

蟹に誘われて

蟹に誘われて