おしえて検索

 先日、田中商店という店でラーメンを食べた。博多豚骨ラーメンを提供する店で名前は知っていたのだが、なかなかうまくてビックリした。豚骨の臭みが強いほうなので嫌いな人は嫌いだと思う。おれは割とクセのあったり、臭みがあったりする食べ物は割と好きなので良かった。スープは濃厚な感じで、おれはその濃厚さに家系ラーメンっぽさがあるな、と感じた。おれは何でも検索してしまうので、これを食べた後「田中商店 家系」というワードでグーグル検索をかけたのだが、少し見てみたところおれと同じように思っているような人はいないようだった。おれの味覚が悪いのか、ラーメンの知識が浅いのかなんなのか。別にどうでもいいのだけれど。おれがスープが家系っぽさがあると思っただけで、それはそれで完結しているはずだ。

 テレビを見ていると「なんかこいつうぜーなー今すぐこのテレビから消えていなくなってくんねーかなー」という出演者が出ている時がたまにある。そんな時はチャンネル変えろ、って話なんだけど。そして、最近はそういう場面に出会うとツイッターで検索をかけてしまうことが多い。その出演者とかの名前で検索したりする。そうすると「○○うざいなー」とか「○○がイラついてチャンネル変えた」などというツイートを目にしたりする。それを見ておれはなんだかホッと安心、みたいな気分になる。みんな同じ気分なんだなー、おれと同意見の奴はやっぱり多いんだなー、マジョリティなんだなー、等々と。っそれで、先日それと同じようなことをやっていたのだが、ふと「おれ何やってんだ」と思った。なんだか、我ながら嫌だなあ、と。同意見の奴がいなければ、自分の意見とか考えとか肯定できないのか。よくない癖だ。