Hi-Standardを見た

11/14(土)。昼前に起きる。外はしとしと雨。twitterを見て、パリが大変なことになっているということを知る。そのまま布団でダラダラとスマホを弄っていたら、ザッカザカで超ブリブリなCOCOBATの珍曲ベスト5 - 破壊屋ブログという記事でBRAHMANの20周年イベント「尽未来際」の開催日がこの日であるということを知る。調べてみると、当日券も出ているらしい。雨なので外に出て写真を撮る気があんまりしないし、かと言って家に引きこもっているのもなんだかなー、という感じだったのでちょっと遠いが幕張まで行くことにした。BRAHMANも好きだし、HUSKING-BEEもCOCOBATも見たいし、何よりもHi-Standardが出る。タンスの奥から『Pizza Of Death』と背中に書かれたTシャツを引っ張り出し、VANSのスニーカーを履いて家を出た。

俺は微妙にAIR JAM世代ではなく、かと言ってELEGARDENとかの世代でもなく、どちらかというと青春パンクがど真ん中の世代なのだけれど、俺はこの青春パンクが大っ嫌いで、中学生の時に知ったハイスタやブラフマンとかの方が好きだった。ブラフマンは何度かライブに行ったことがあるんだけれど、ハイスタは俺が高校の頃はすでに活動休止状態。だから年上の人たちが話す「高校の時にShelterでハイスタ見てた」とかいう思い出話を聞くたびに羨ましく思ったり。2011年と2012年のAIR JAMも行きたかったのだけれど、チケット取れなかったり仕事だったり。30歳目前のこの日、やっとようやくついにハイスタのライブを見ることができた。10代の頃の俺に「ハイスタのライブ見ることができるよ。30歳の時だけど」と言ったら、喜ぶだろうか。はたまた、微妙な顔をするだろうか。まあ、どっちでもいい。ハイスタのライブを見るのは10代の俺ではなく、30歳手前の俺なのだ。

ここ最近はモッシュしたりダイブしたり、とどのつまり暴れたり、というライブに行くことも少なくなったし、そういう類のライブでも「いやー、もういいっす」という感じで後ろの方で腕組みながら偉そうに見ていることが多くなった。この日も会場に着いたらCOCOBATがやってたんだけれど後ろの方で見たり*1、次のHUSNKING-BEEもちょっと後ろの方で見たりしていた。"Walk"(名曲!)の時はさすがにちょっと前の方に入ったけれど。そんで、モッシュ巻き込まれたりした。そんな感じだったのだけれど、ハイスタの時はさすがにちょっと前の方で見ることにした。だって、ハイスタですよ。

17:20を過ぎ、ステージにツネ、難波、健さんの3人が現れる。うわ!やばい!ハイスタだ!しかもちゃんと3人いる!とアホみたいな感想。1曲目は"Dear My Friend"。モッシュの渦に巻き込まれる。負けじと押し合いへし合い、飛び跳ねる。拳を挙げて「Oi!Oi!」なんて言ったりしたのはいつ以来だろうか。まるで、15歳くらいの自分が憑依したような、そんな感じ。けど、悲しいかな。やはり僕は30手前のオッサンなので3曲目の"Summer Of Love"が終わったあたりで死にそうになった。もっと言うと、しんどすぎて吐きそうになった。Tシャツはすでに汗まみれ。だけど最高だ。楽しい。周りにいる、元Kidsのオッサン達も既に疲れた感じだけれどニコニコしている。そうだよな。そうなるよな。すごく疲れていたんだけれど、身体が曲を覚えている。体は勝手に動いてくれたし、声は勝手にシンガロングしてくれた。"Brand New Sunset"で終了。俺はボロボロ。あー楽しかった。

後はSuper Stupidがシークレットで登場したり、ビショビショのTシャツを着替えたり。メインのBRAHMANは出来れば前の方で見たかったけれども力を使い果たしてしまっていたので後ろの方で見る。良かった。メンツがメンツだからか『A FORLORN HOPE』以前の曲ばかりやってた。



別に10代という年齢をことさら持て囃すつもりはないし、20代、30代、40代、それぞれがそれぞれに特別な年齢だと思う。それぞれに素晴らしいことというものはある。だけど、やっぱり10代の時に突き刺さった音楽というのはそれだけで特別なものであるとも思う。それこそ"Stay Gold"な存在なんじゃないか、と。

*1:その前のBACK DROP BOMBも見たかった…!