今日の通勤音楽。さすがに一曲一曲紹介するのはきついので、元のスタイルに戻すことにした。さて、激情ハードコアと言われるジャンルの音楽が好きなのだけれど、その中でもとりわけ好きなのがこのOrchidというバンド。激情系はポストロック的要素を取り入れたバンドが多いけれど、このバンドは「は？ポストロック？なにそれおいしいの？」と言わんばかりの音楽。ひたすら攻撃的でかつ、ショートチューンを連発するタイプのバンド。エモバイオレンス、とも言われる。確かに激情というよりもそちらの言葉の方が似合う。んで、今日聴いたこの作品なんだけれどタイトルを読めば分かる通り、『DANCE TONIGHT! REVOLUTION TOMORROW』と『CHAOS IS ME』という二枚の作品をコンパイルした作品になる。前者が01年、後者が98年リリースらしいです。ちなみに上に貼っている画像は『DANCE TONIGHT! REVOLUTION TOMORROW』のジャケです。再生ボタンを押せば、tr1"Destination:Blood!"の不穏なアルペジオ、からのアドレナリン全開の激情パートに。以降はエンジンかけっぱなし、というかエンジンぶっ壊れてんじゃねえかってくらいのテンションでショートチューンを連発、気付いたらアルバム一枚聴き終わっている。では、ずーっと同じテンションで常に攻撃的な曲ばっかりかと言うと、そうではなくて、激情系らしい緩急のつけ方、リズムのダウンのさせ方が巧みなのでアルバムを通して聴いていく中で「はっ」となる瞬間は多い。激情系はアメリカのバンドもいれば、RaeinやDaitro、Suis La Luneなどなどのようにヨーロッパにもいるけれど、Orchidは聴いていて「アメリカっぽいなー」っていうのが何となくわかる。勿論、英語で歌っているから、というのもあるのだけれど、なんだろうな、アメリカっぽい「雑さ」というのだろうか。そういうのが垣間見えるからだと思う。で、その「雑さ」がとてもカッコいい。
Orchidのメンバーは解散後、Ampereってバンドをやっている。そちらのバンドも非常にカッコ良いのでオススメ。ちなみにAmpereもOrchidと同じようにショートチューンを連発するタイプのハードコアバンド。
