今月号のロッキンオンの表紙を見て、割と絶望した話

本日はメーデーで仕事はお休み。なので、ブログもお休みにしようかと思ったんだけれど、ちょっとだけ書く。

昼前に起きて、駒場東大前の千里眼(二郎インスパイア系。おいしいです。)でラーメンを食べてから、本屋にフラフラーっと。このところ音楽雑誌は買わないんだけれど、暇だったので立ち読みでもするか、ということで音楽雑誌コーナーに行ったんだけれど、今月号のロッキンオンの表紙を見てビックリした。

rockin'on (ロッキング・オン) 2014年 06月号 [雑誌]

15年以上前の古本かと思ったわ。ポールマッカートニーは来日するからまだええとしても、オアシスて。ニルヴァーナて。「ロックは終わっている」と言われてもう久しいけれど、この表紙を見て改めてそう思った。

いや、オアシスもニルヴァーナも当然聴いてきたし、別に嫌いなわけじゃない。オアシスはふとした時に聴いたりするし、カラオケでも歌ったりする。テレビとかで"Dont' Look Back In Anger"が流れたりするとそれはそれでちょっとテンション上がる。ニルヴァーナだって、アルバムは全部持っているし、カート・コバーンに憧れた時期もあった*1し。だけど、もういいだろう?今は2014年だ。いつまで90年代の遺産にすがりついているんだ?いい加減、進歩しろよ。

なんて思ったりしたけれど、多分、現役のバンド、アーティストを表紙にしても売れないんだろうなあ。今でも良いバンドはそれなりにいるとは思うけれど、オアシスとかニルヴァーナの域まで達するか?と言われれば疑問符は付かざるを得ないし、今後もそういうバンドが登場するか?と聞かれたら見通しは暗いと言わざるを得ない。メジャーに登場したり、ロッキンオンに持て囃されるようなバンドは昔どこかで聞いた音のリバイバル、焼き直しばかり。フジロックサマーソニックのヘッドライナーはオッサン受けするアーティストがほとんど。カニエは残念でしたが。んで、そういう現状を踏まえると、こうなってしまうのも仕方ないことなのかなあ、と少し暗い気持ちになった。

パンクやハードコア、ヒップホップはアンダーグラウンドであっても良いバンド、アーティストはどんどん出てくる。だけど、メインストリームのロックだけを見ると「マジで終わってんな」と言う人の気持ちもわかるし、俺もその意見には同意する。最近、新譜で買うCDやレコードもそこら辺のやつばかりで、メインストリームの洋楽ロックの音源はあんまり買わなくなってしまった。メジャーな洋楽ロックで今年買ったのはBECKくらいか。

このような状況になってしまったのはバンド側とかレコード会社とか雑誌を含むメディアなど、それぞれに少しずつ問題があるんだろう。消費者も「知っていて、既に良いとお墨付き」の音楽しか聴かなくなっている、というのもあるかもしれない。または、ロックというフォーマットでの表現の仕方にも限界があるのかもしれない。ロックじゃなくても良い音楽はそこら中に溢れているから、わざわざロックを選ぶ人も減った。んで、今後もきっとこういう状況が続いて、5年後、10年後、15年後の雑誌*2の表紙もオアシス、ニルヴァーナレディオヘッドが飾るのだろう。もしくは、アーケイドファイアあたりが神格化されているかもしれない。とりあえず、今のメインストリームの洋楽ロックは本当に絶望的で終わっていると言わざるを得ない。



ま、とりあえずビールを飲みながら買った本でも読みますわ。

初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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追記

ちなみにここ最近のロッキンオンの表紙。BECKはまだいいとして、若手がザ・ストライプス、ジェイク・バグくらいかぁ。つーか、「ニルヴァーナ」という文字が多すぎるやろ。

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*1:ジャックパーセルは未だに履いている

*2:このメディアが生き残っているか分かんないけど