NBAの魅力とか、そういうアレ

スポーツは主に野球、サッカー、バスケを観る。
野球とサッカーは好きなチーム・クラブがあって、そのスポーツを観る事自体も好きで、楽しいんだけれど、何よりも好きなチーム・クラブを応援することが楽しいし、勝つと当然嬉しい。
NBAでは特に贔屓しているチームとかは無いが、とにかく、それ自体に魅力を感じる。

NBAのどこに魅力を感じるかは百人百様だと思う。
ダイナミックなプレーとか、コートを含めたアリーナの雰囲気とか、トレード・FAの意外性とか、ゲーム自体など。
例えば、甲本ヒロトNBAが好きらしいんだけど、彼がNBAのどういうところが好きかってのをこういう風に語っていた。

僕はNBAのスターの人たちの顔が好きです。怒ったり、泣いたり、喜んだり、焦ってどうしようもなくなってるときもあるし、イライラしてるときもあるし、そういう表情がいっぱい見れるNBA放送が大好きです

引用元:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001554.000001355.html

なんとなくヒロトっぽい。


俺の場合、ゲームやプレー自体を観ることが一番好きなのは当然として、それぞれの選手の物語性にも魅力を感じる。
例えば、地元出身の選手が地元のチームで愛されてプレーするとか、過去にいたチームに後年FAで戻ってきてプレーするとか、当初は全く注目されていなくてドラフト外で入ってきたら6thマンとして急に活躍し出すとか。
そういう物語も見てて楽しい。
ある種のプロレス的見方というか。
そして、一番好きな物語は竜頭蛇尾な物語だ。

ルーキー時代から暫くは中々の成績を残していたけれど、ケガ等が原因で成績を落とし、出行機会も徐々に減り、トレードが繰り返されるジャーニーマンになり、終盤はひっそりと引退する。
そういう物語に魅力を感じる。
性格悪いとか思われそうだけど、過去に栄光を持っていた人間が壁にぶち当たり、全てを捨てて必死にもがいている姿って、かなり情けなく感じて、且つカッコよくも感じる。
人間味があるというか、人間臭いというか。

ペニーとかスティーブ・フランシスとかがそこらへんに当たると思う。

二人ともルーキーから暫くは脚光を浴びて、これからのNBAを代表する選手の一人と言われていたけれど、怪我に勝つことができず、控え選手になり成績も下降し、トレードされたりチームを首になったりして、ひっそりと引退していった。

彼ら自身や彼らを応援しているファンにとっては、とても残念なことだと思う。
だけど、ペニーもフランシスも元々はプレー自体が好きな選手だったけど、落ち目になってからさらに好きになったし、魅力を感じた。
やっぱり、もがき苦しんでいる姿がカッコよく感じたんだろうか。
あと、NBAの場合は好きチームが無いからこそ、そう思えるのかもしれない。
好きなチームの選手がそうなったら、ヘコみ狂うし、物語を楽しむなんて言えないな。
いや、残念は残念だけれど、「あぁ、残念やなぁ…」程度と言ったら悪いが、その程度のヘコみ方で済む。

あと、そんなダメな状態の仲で偶に全盛期を思わせるような大活躍をする時があるんだけど、そういう時がスゲー嬉しいし、興奮する。
あ、書いてて思ったけど、そういうことがあるから好きなのかも。
怪我でだめぽになっちゃった選手が、何故か時折、大活躍するっていう物語が好きなのかも。
カタルシスを感じる。
そういえば、T-MACも何年か前にサラリーキャップのスペース目的でシーズン中にニックスに飛ばされたその日、20得点くらいしてたから興奮した。
しかも、そのシーズン一試合も出ていなかったのに。


ただ、そんな物語を楽しむよりも、ゲームを観る事が一番楽しいのは当然。


先々週くらいに見たレイカーズvsホークスのゲームがとても面白かった。
レイカーズが3Qまでに21点差つけて勝ってたんだけど、ホークスが4Q終盤に2点差まで追いついたゲーム。
最終的にレイカーズが勝利したんだけど、その勝利はジョーダン・ヒルがことごとくオフェンスリバウンドもディフェンスリバウンド取りまくったことがその要因だろう。
あれが無ければ多分、レイカーズは負けてた。

ヒルは名前しか知らなかったけれど、また好きな選手が増えた。
昔からアイバーソンとかスタウダマイヤー(アマレでは無くマイティマウスの方)とかのコンボガードタイプの選手と、こういうインサイドで泥臭い仕事をする選手が好きで、それは今も変わらない。
カート・トーマスとかマーカス・キャンビーとか、すげぇ好きだったな。

ダンクシュートもフープ*1レブロン、コービー、ローズばっか言ってないで、こういうインサイドワーカーの特集とかムックとか作ってくれたら買うんだけど。

NBAって知らない人は全然知らないけど、知ってる人はとことんディープに知っている人が多いから、そういう人と話すのも楽しい。
が、今の俺の周りにNBA好きいねぇ。
なので、こうやって駄文まき散らす。

*1:両方、日本のバスケ雑誌