君の名は。

見た。

新海誠の作品は一応ひと通り観てはいるのだが、イマイチ口に合わないなあ(決して嫌い、というわけではない)と思っていた。まあ、この口に合わないってのは漠然としたものなので、どこがどう、という説明はできないのだが。強いて言えば、イマイチ共感/感情移入できない、といった部分だろうか。別に感情移入できなくても好きな映画はあったりするけれど。とはいえ、やっぱり気になる人の作品だし公開前から見よう見ようとは思っていたのだが、いろいろあって時間が取れなくて、先日ようやく見ることができた。

んで、感想なんだけれど、超良かったっす。やられたー。結局のところおれはベタなボーイミーツガールが好きで、そしてちゃんと救われてカタルシスを得ることができるような話が好むのだろうな、と思う。もちろん、鑑賞後にもやもやーという気分を持つのも時には良いのだけれど。この作品は終わった後に「よかったー」という気持ちになったのだが、その「よかったー」という気持ちは「見て良かった」という気持ち、「ストーリーとして良かった」という気持ち、そして「瀧と三葉がちゃんと救われて良かった」という気持ち*1が綯交ぜになったような、そういう「よかったー」だったりする。とにかくエンターテイメントだったと思うし、おれはエンターテイメントが好きだ。

音楽を担当したRADWIMPSもイマイチ口に合わないのだけれども、この作品とは(アーティストが持つクドい部分を含めて)ハマっていてよかったと思う。音楽の取り入れ方がちょっと過剰かなあ、と思う部分はあったものの。

多分、もっかいくらい劇場で見るかも。あと、いつ何時かわいい女の子に入れ替わっても問題がないように日ごろから身だしなみと身辺整理をしておこうと思った。

*1:多分、至るところで言われているだろうけれど、普段の新海誠なら雨が降る新宿の歩道橋ですれ違うところで終わってる