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今夜ロックンロールに殺された

昨年に引き続き、フジロックに3日間、フルで行ってきた。基本的にダラダラしつつ、見たいやつを見る元気があったら見に行く、というスタイル。レッチリやらBECKやらthe interenetやらWilcoやら、沢山見た。レッチリは至る所で書かれているように演奏も音響もセットリストもイマイチな感じで次に期待、といった感じだろーか。ボーカルのアンソニーがなんか怒っていたし。"Can't Stop"も"Around The World"もやらなかったしなあ。同時間帯にフィールドオブヘブンでやっていた、カマシ・ワシントンが凄かったらしいので見とけばよかったなあ、と思ったり。しかし、レッチリの後に見たceroと電気グルーヴがとても良かったので心の穏やかさを取り戻した。あと、The Birthdayも初日のグリーンステージトリのSigur Rósの前に見たのだけれど素晴らしくって、またライブ見たいな、と思った。やっぱり、チバユウスケはカッコいいわ。フジロックの初日にポケモンGOがリリースされたけれど、合間合間でポケモンをゲットしたりした。周りでもやっている人が多かった。the internetのキーボードの人はモンスターボール柄の法被にピカチュウのTシャツを着ていたりした。

さて、2日目の話。夕方頃にグリーンステージでやっていたWilcoがおれはすごく好きなので見ていたのだけれど、演奏も期待通りめちゃくちゃ良かった。すごくソリッドだった。ずーっと見ていたかったのだけれど、レッドマーキーでも見たいバンドがあった。Wilcoのライブ終了が18:30でそのバンドのライブ開始が18:30。そのバンドをアタマから見るためにはWilcoをどーしても最後のほうで切り上げなきゃいけない。だけど、Wilcoもめちゃくちゃ良いライブをしている。うーん、と悩みながらも、しかしWilcoのラスト10分くらいでグリーンステージを後にしてレッドマーキーに向かう。ちなみにグリーンステージとレッドマーキーはそんなに遠くない。位置にもよるけど、10分もあれば余裕だ。そのバンドがライブ開始するギリギリにレッドマーキーに到着。普段、あんまり前の方でライブを見たり、モッシュピットに入ることも昔に比べて無くなった。そのバンドも何度か見たことがあるのだけれど、割と後ろのほうで見ることがほとんどだった。だが、この日はなんだか気分だったので、人をかき分けて前の方に行ってみた。そうしているうちにそのバンドがステージに立った。

ザ・クロマニヨンズ。フツーに考えたら、いつでも見れる(であろう)クロマニヨンズよりもなかなか見ることができないWilcoを最後まで堪能したほうが良いのかもしれない。だけど、何故かこの日のおれはそういう気分だったのでWilcoを切り上げてクロマニヨンズを見た。ヒロトもマーシーは相変わらずだった。これは何度も繰り返し書いているけれど、おれが音楽、というかロックンロールやパンクが好きになったキッカケはTHE HIGH-LOWSの"青春"という曲が全て。ヒロトとマーシーが作って演奏するロックが原点であって、それ以外には何もない。そんな二人が今でも元気に音楽をやっているということはとても喜ばしいことだ。超シンプルなロックンロール"弾丸ロック"で幕をあけ、"タリホー"、"ギリギリガガンガン"、"紙飛行機"とシングル曲を連発。ハイロウズの時からそうだったのだけれど、フェスの時は結構シングル曲を演ることが多いので、盛り上がる盛り上がる。そこら中にダイブをする人やシンガロングをする人。おれも拳を上げて、シンガロングをしたりする。わりとまだまだイケるもんだ。いやー、マジでやっぱカッコいいわーとか思っていると、去年発売されたアルバム『JUNGLE 9』に収録されている"今夜ロックンロールに殺されたい"という曲をやった。おおー、やるんだーとか思って、ヒロトの歌に合わせて「今夜ロックンロールに殺されたーい!ああもう!ああ!もう!」とおれは歌った。というか、叫んだ。すると、このフレーズを歌った瞬間、自分でも何故か分からないんだけれどめちゃくちゃ泣いてしまった。おれ、普段全然泣いたりすることが無いんだよね。映画を見ても泣かないし、音楽を聞いたりめちゃくちゃ良いライブを見ても泣いたことが無い。多分、最後に泣いたの高校3年生の時だ。バスケットボールやってて、最後の試合に負けた時だったと思う。そういうわけなので、10年以上泣いてない。そんなおれなのだがこの時はボロボロと涙が止まらなかったのだ。なんでだろうな。まあ、おれにも色々とあるんだろう。ロックンロールをやることを諦めてしまったり、ロックンロールを心の底から楽しめなくなってしまっていたり、そういう色々があるんだろう。だけどやっぱりロックンロールが好きで、ロックンロールに殺されたかったりしたんだろう、きっと。他人事のようだが、イマイチ自分のことも分からないおれなのだ。しかし、ひとつだけ分かるのはこの曲に、ロックンロールに完璧にぶっ殺されたということだ。さて、その後のクロマニヨンズといえば、完全にフェス仕様でやっぱりシングル曲を連発。めちゃくちゃ好きな"エイトビート"や"スピードとナイフ"もやってくれて、そんで、やっぱりそういう曲でも泣いてしまって、最後にやった"クロマニヨン・ストンプ"も楽しくって、カッコよくて、最高だった。見てよかった。


ヒロトがMCで「ロックンロール最高!」と言っていたけれど、おれもそんな気分でライブを終えたレッドマーキーを後にした。