Thom Yorke『Tomorrow's Modern Boxes』を聴いた

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 最近、積ん読ならぬ積み音源が増えているって前に書いたけれどこの音源もその一つ、っていうか存在忘れていた。昨日酒飲みながらーPC弄っているついでに、iTunesでなんか音楽聴くかなって時にこの音源思い出したので聴いて、今日の通勤中にも聴いて、昼休み中にも聴いていた。んで、トム・ヨークのソロ最新作であるこの音源なんだけれど、こちらでも書かれている通り、BiTtorrentでのダウンロード販売になっている。今のところは音源の購入手段はコレと通販で買えるアナログだけかな?torrentって違法ダウンロードツールみたいなイメージしか無かったんだけれど、こんなのもあるのね。まあ、なんにせよ650円くらいでかなりの低価格。paypalなどのウェブ決済のアカウントとBitTorrentのダウンロードツールがあれば買える。

 さて、肝心の中身の話。Radioheadと同様に最近トム・ヨークの作る曲に取り入れられているダブステップ的な要素が強い作品であるように感じた。あとは音響/エレクトロニカ/アンビエント色も強いっていうか、全体的な音の選び方がなんとなーく「あー、トム・ヨークっぽい」っていう感じです。ロック色は皆無ですね。RadioheadやAFPにはまだロックの要素が微妙に残っていると思うんだけれど。そんで、このアルバムに収められた曲が好きか嫌いかで言うと好きでもあるし良いとは思うんだけれど、言うほど良くはない、みたいな、ちょっと微妙な感じです。ただ悪くは無い。んー、なんか全体的にパンチが無いっていうか、全ての曲が同じベクトルを向いていて、かつちょっと地味目で退屈、っていうところがあるんだよなー。良くも悪くもビートがグッと抑えられているし。でも、スルメっぽい気配はするし、何度聴いてもそれほど飽きない感じはある。なんつーか、スッと耳に入ってくるっていうんですかね。後期の羅針盤も地味で退屈な部分があったんだけれど、それは好きで、体になじむ音だったんだけれど、このアルバムもそんな感じ。ていうか、Radioheadの前のアルバムもそんな感じだったな。最近のトムヨークはそういう志向なんだろーか?

 個人的にはtr2"Guess Again!"が一番好きかな。2ステップ的なリズムとピアノが良い。tr4"The Mother Lode"も結構好きかな。このアルバムの中では比較的明るめでアップテンポな曲。パーカッシヴな感じが好き。