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思えば、2020年という年の始まりは俺にとって最高だった。応援し続けてきた地元のフットボールチームがタイトルの獲得、つまり優勝という栄誉に輝いたことだった。長年、苦しみ続けてきたチームが初めて獲得したタイトル。これでこの一年間やっていけるぜ、などとその時は思っていた。だけど、俺は知らなかったんだ。BESTなのはその一瞬だけ。少し時が経てばただ終わったことでしかないってことだ。現在という一瞬を常にBESTで更新していかないと満足しきれないんだよな、ということを痛感した。
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何かと気が滅入ることが多くて、珍しく気持ちがダウナーな感じに沈むことが多かった。そういう時、様々なものに救われたりするんだが、やはり音楽だった。俺の現在の生活において、音楽というのは大きなウェイトを占めることはなくなった。ただ、それでも、ふとした時に耳に入ってくる音楽が俺を生かしてくれたりするんだよな。





しょっちゅう「死」についてよく考えた2020年だった。これは自失をする瞬間が限りなく減ってしまったということに起因するように思う。あと、身内の死もあったりした。希死念慮があるわけではなく、むしろその逆だったりするのだが。「生を受けて存在してしまうことは常に深刻な害悪、苦しみである」みたいな反出生主義的な思想に関しては全面的に肯定はしないものの、ある種の真理であるよな、と思う。「死」という(少なくとも俺にとって)最悪な結末、存在から非存在になるという最大の苦しみからは決して逃れることはできないのだから。それでも、そういう苦しみのなかでも善きものとして存在していきたいなー、それが最善だよなー、と思ったするようになった。そんなわけで、毎月何千円くらいだけれど、慈善団体に寄付するようになった。もしかしたら、その何千円が存在することの苦しみにもがく人にとってのモルヒネになるかもしれないから。

かつての職場に別れを告げて、新しい場所で働くようになった。今思えば、これまで働いてきた中で最も「友人」と呼べるような人が多い職場だった。それでもそこから離れる決断をしたのは、人生のままならさの成すところではある。

2020年も終わっていき、全て過去になっていくけれど、それらは全て地続きで先へ繋がっていく。

この文章は2020 Advent Calendar 2020の17日目の記事として書かれました。
昨日は youkosekiさんによる 2020年のタイムマシン でした。明日は dannna_o さんです。