ストリートスナップ、キャンディッドフォト、というのは結構好きな写真のジャンルで、おれ自身もそういった写真を撮っていた。最近はそういった写真は撮っておらず、飯の写真とか、人の写っていない風景、無機物などを撮ってばかりだ。その理由は色々とあるのだが、端的に言うと「疲れた」というのが結構大きい。神経すり減らして人混みで撮影したりとか、一方的に撮影していて暴力的だよなあと思う気持ちに折り合いをつけるだとか、そういうことに疲れたので、ストリートスナップは撮らなくなってしまった。

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さて、この件について。過去にそういったストリートスナップを撮影していた立場としては胸が痛いというか、うぐー、という気持ちになるのだが、映像を見るとこんな感じで炎上しても仕方ないよなあ、とは思うし、擁護をしようとも思わない。というか、擁護しようがない。実際に鈴木氏と会ったこともあるし、彼が撮影している様子は見たことがあるのだけれど、その時も端的に言って「ヤバイな...」とは感じたので。周囲の写真仲間にも「いつか問題になる」とは言われていたっぽいし。一応補足しておくが、このジャンルの写真を撮影する大半の人は、後ろめたさを感じながら、フレームに入る人に極力迷惑がかからないようにしている(と思う)。まあ、こんなことはストリートスナップ、キャンディッドフォトという写真のジャンル自体を否定する人には言っても仕方がないことかもしれないし、撮っていたお前がどの口で言ってんだ、と思うかもしれないけれど。

この動画が公開されたことによって、細々とストリートスナップをやっていた人はますます肩身狭くなるだろうから、富士フイルムやりやがったなー、という気持ちもなくはない。消すくらいなら最初から出すなよ、とも思うし、今の御時世これがOKで受け入れられるであろう、という感覚もやばい。まあ、鈴木氏の撮り方がそもそも問題であるということについては異論はない。ただ、ストリートスナップ自体の是非については、擁護したいと思うと同時に、批判する人の意見も理解するし、アート無罪であるとは思わんので、一概には良し悪し、存在すべきか否か、というのは語れない。デリケートな話でもある。ただ、様々な問題点を孕んでいることは間違いない。


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