あだち充の漫画

最近はTSUTAYAのレンタルで漫画を読むことが多い。1000円で20冊くらい借りることができて、わりと品ぞろえも悪くはないので重宝している。ただ、僕は漫画を読むことは好きなのだけれど、割と借りて満足してしまうのと、なんとなく借りてきても読むのがおっくうになってしまう。もちろん、いざ読んだら楽しめるのだけれど。そんなわけで、借りたはいいけれども、全然読まずに返却してしまうことも時々ある。返却期日を忘れて延滞料金を支払ってしまったこともある。読んでいないのに。我ながら阿呆だね、と思う。なので、このところは10冊とか20冊とか大量に借りずに5冊程度にしている。一冊当たりの単価は高くなってしまうのだけれども、読もうかな、と思うハードルが低くなるし、万が一延滞してしまったとしてもそれほどダメージを喰らわない。また、一週間で10冊、20冊だと時間を結構食ってしまうけれども、5冊程度ならそんなに時間がかからない。

前置きが長くなってしまったけれど、こないだはあだち充の『MIX』を借りた。どこの角度から読んでみても純度100%のあだち充の漫画だな、と思う。青春漫画だとか、恋愛漫画だとか、野球漫画だとかというよりもはや「あだち充」というジャンルそのものだと言ってもいいんじゃないか、とすら思う。まだ発売された全巻を読んではいないけれど面白いと僕は思う。ていうか、買おうかなあ、これ。まだ7巻までしか出てないし。

あだち充の漫画はわりと好きだ。というのも、僕の実家には『ラフ』『タッチ』『虹色とうがらし』『陽あたり良好!』『スローステップ』などなどのあだち漫画が揃っていたので、子どもの頃から彼の作品になじんできたから、というのが大きいと思う。リアルタイムでちゃんと読みだしたのは『H2』からだけれど。たまに脈絡なく登場するお色気シーンなんかには小学生低学年のころには割とドキドキしていた、気がする。短編集の『ショートプログラム』も好きだし『クロスゲーム』も好きだ。

あだち充の漫画っていうのは自分にとってのスタンダードというか、ベースというか。そんな感じだと思う。それほど熱心な漫画読みではないけれども、漫画の面白さとかを測る上でのものさしになっているのかもしれない。まあ、そういうのを意識して相対的に漫画を評価しているわけでは無いけれども。

あとはなんだろう。あだち充の漫画ってサイダーみたいだな、と読んでていつも思う。