邦楽ロックフェスに初めて行った感想

少し前の話になってしまうんだけれど、ゴールデンウィーク中にさいたまスーパーアリーナで開催されたVIVA LA ROCK 2015という邦楽フェスに行ってきた。三日間開催されたのだけれど、僕が行ったのは一日目の5/4だけ。フェス全体の出演者としては「ロキノン系」と言われるバンドが多い感じでしょうか。んで、所謂「ロックフェス」みたいなのにはそれなりに行く方なのだけれども、こういう邦楽、特にロキノン色が強いフェスというのはこの年になって初めて行ったので、その感想とか。

とりあえず、みんな若い。出演バンドも若いバンドが多いのだけれど、お客さんも若かった。僕は毎年、朝霧JAMには行っているんだけれど、朝霧と比べると平均年齢が10くらい違うんじゃないか、とも思った。ただ、この日はスピッツくるりというオッサン/オバハンも釣れるようなアーティストも出演していたので、他の日はもっと平均年齢若いんじゃないかな、と思った。ただ、これは当たり前で、今の邦楽ロックシーンの主流が「BPMが速い」「踊れる」「音の情報量が多い」という感じでオッサンにとってはそういうのキツイけれど、若い子らにとっては大好物。んで、そーいうバンドが多く出演するフェスだと、お客さんが若いのも当たり前だよな、と。

フェスTシャツ、バンドTシャツを着ている人がすごく多い。これは一昨年、すごく反響があったTシャツと集合写真 〜2010年代の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」論 その1 - 日々の音色とことばという記事にも書かれているけれど、ほんとフェスT、バンドT+マフラータオルというスタイルが多かった。これについては、別にだからどうだ、という話でもないのだけれど、やっぱり彼/彼女らにとっては「鉢巻とハチマキ」的なものなのかなあ。思考停止とかそういうことをいいたいんじゃないのだけれど「この場所にはこういう格好だろ」的なものがあるんだろうか。とはいえ、僕も朝霧JAM行ったらその場にいる皆と同じようなアウトドアファッションしているんで、あんま変わらないかもなー。見た感じフェスTシャツ、KEYTALK、この日は出演していないtelephonesのTシャツの着用率が高かった印象。

僕はくるりceroスピッツという、このフェスの出演者の中では割と緩めで且つオッサンが好きそうなアーティストばかり見て、indigo la endとか亀田誠治とかがやったJ-ROCKのコピーバンド{当たり前だけどクオリティ高かった)をチラ見、という感じだった。なので、若い子らが好きな踊らせる系のバンドを現場でちゃんと見ていないし、その時のフロアの様子もわからないのだけれど、2015-05-07 - WASTE OF POPS 80s-90s曰く「バンドがその「機能」のみでもって評価され、バンドのパーソナル等々含めてその「機能」以外のものは何も求められていないという状況」だったそうです。とはいえ、ceroなんかでも若いお客さんは多かったし、全部が全部そうじゃないよね、とも思う。というか、それは昔から変わらないんじゃないかなあ。そういう人もいるし、そうじゃない人も多かった。最近はそういう人の比率が増えた、というだけの話かと。実際でも、まあ、これもこれで興味深い話ではある。余談だけれど、僕が高校生とかの時はNumber Girlとかくるりとかの当時のロキノン系が好きだったりしたんだけれど、その当時30代だった人たちにはそういうバンドやそのお客さんをどういう風に見えていたのか気になる。

VIVA LA ROCK自体で言うと、都市型ということでなかなか快適ではあった。特にメインステージでは客席から座って、休みながら見れたりするし。トイレの数も多くて、当然ですが綺麗だったりと、野外のフェスとは比べ物にならない快適さ。導線の部分で少しストレス溜まるけれど、問題にするほどでもない。ただ、これだけ快適だったのにもかかわらずすごく疲れた。1日だけで、しかもあんまり見ていないのに疲れた。今年、久しぶりにフジロック、しかも三日間通しで行くんだけど、死ぬんちゃうか。

とりあえず、邦楽のフェスに初めて行った感想の総括としては「俺、年喰ったなあ」という、そんな感じです。