『ザ・テノール 真実の物語』という映画のコピーが割と酷い

 今日、朝の通勤電車に乗ったら『ザ・テノール 真実の物語』という映画の吊り広告があった。で、そこに書かれているコピーが結構ひどいというか、個人的にすげえ萎えた。まあ、このコピーあろうが無かろうがたぶん観ていない映画なんだけれど、このコピーにより俺の中で観ないことが決定的に。こちらの公式サイトにもそのコピーが載っていった。別に飛んでも飛ばなくてもいいです。

 一応、正式なキャッチコピーは「命か、それとも歌か。」というやつで別にそれは悪くないと思う。のだけれど、もう一つのコピーというかフレーズが最悪&最低で蛇足というか、なんというかとりあえずクソだと思っていて、それが「今年―これ以上、泣ける映画には、もう出会えない。」ってやつです。公式サイトでちょっとスクロールしたら出てくる。んで、このコピー/フレーズが電車での広告にも書いていて「うわぁ」ってなった次第。

 別に映画とはこうあるべきだー!みたいなことは言わないし、そこまでのこだわりもないんだけれど、こういう風に「この映画泣けますから!」って感じで言葉にしてどのような映画かって説明、提示されると個人的には非常に萎えますし、すげえ陳腐だと感じる。なんかさあ、映画ってそうじゃねえんじゃねえの、って思う。「この映画によってあなたのこういう部分の感情が揺り動かされるはずだ!いや、そうあるべきだ!」っていやいや、勝手に決めんなボケッて思うわ。同じような理由で3Dのドラえもんの「ドラ泣き」とかいうクソみたいなコピーも非常に萎えた。こういうアホなコピーを考える奴の頭をかち割って中身を見てみたい。あ、これは映画じゃなくても小説とかでも言える。

 なんてことを書きつつ、なんかの機会でこの映画を観に行って、それならまだしもボロ泣きした挙句「今年、これ以上、泣ける映画には、もう出会えない!」みたいなことをのたまっていたら笑える。