王舟『Wang』

Wang

 今日の通勤音楽はコレ。王舟を初めて聴いたのはサンレインレコードの通販で何だか推されていたので『Thailand』というデモcd-rを購入した時。んで、このデモがすげえ良くて、早くアルバム出さないかなーと思っていたんだけれど、やっとこさ今年出たのがこの作品。ざっくばらんに言うと、カントリーやフォークをベースにしたグッドミュージック、という感じです。けど、それ以上に楽曲全体に溢れる祝祭感、と言えばいいのでしょうか、そういった感じが非常に聴いていてワクワクするし、ハッピーな気分になる音楽だと思う。この感じはJim O'rourkeの『Eureka』に近いかもしれない。また、日本の音楽のラインで言うと、細野晴臣と繋がっている気がする。多くの楽曲は英詞で歌われているのだけれど、王舟の音楽は限り無く日本的だなあ、と思う。もちろん、ニールヤングなどの影響も非常に感じる。
 
 王舟はソロアーティストなのだけれど、その脇を固めるメンバーもmmm(ミーマイモー)など非常に個性豊か。んで、こう仲間同士で楽しく音楽やっている感じ、とでもいいましょうか。そういうのが伝わってくるし、それが先に述べた祝祭感にも繋がっているのかもしれない。そこらへんは少しトクマルシューゴと同じかもしれない。ただ、トクマルシューゴは都会的だけれど王舟は田舎っぽいと言ってはアレだけれど、もう少しのどかな感じがする。小屋が似合う。ってことはやっぱりカントリーか。まあ、兎にも角にも俺はこの音楽すごく好きだし、オススメです。ジャケットも良い。