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宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワ文庫JA)

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワ文庫JA)

本屋で何となく買ってみた本がなかなか面白かったら、なんだかラッキーな気分になるけど、この本もそういう気分にさせてくれた。5篇の短編が収録。短編といってもそれぞれDX9という量産型アンドロイドが軸になっており、繋がりがある部分もある。んで、このDX9というアンドロイドは明らかに初音ミクがモデル。同じく初音ミクをモチーフとしたキャラクターが登場するSFといえば野尻抱介の『南極点のピアピア動画』があるけれど、それとはアプローチの仕方が異なっていて、初音ミクのキャラクター性というのは全く無い。ある時は自殺を繰り返すアンドロイドだったり、ある時は人間のダミーだったり、またある時はとっくに閉店した商店の前で歌い続けるアンドロイドだったり。そういう感じ。読み進めていく中でよくわからんなという部分*1とか、ツッコミどころもある。ただ、全体的にはなかなか面白くて良かったな、という気持ちになった。

*1:これはおれがアホだからかもしれない。というか、大抵のSF読んでいるとよくわからんという部分があったりする。