ブルックリンなど


先日はマンハッタンについて書いたが、今回はブルックリンについて。ブルックリンといえば、ここ5年くらいですっかりと「ヒップでイケてるエリア」みたいなイメージが定着しているけれども、実際のトコどんなもんやねん、ということで行ってみた。



ウィリアムズバーグ。わりと朝早くに到着してしまったので、全然店とか開いてなかった。写真を撮りながらブラブラしていたら、ブルーボトルコーヒーがあった。日本で飲んだ時はおれの口には合わなかったのだが、とにかくノープランで来たのでとりあえず、ここに入ってどうするかを考える。コーヒーはまあ、やっぱりあんまりおれの口に合わなかった。ブルーボトルを出た後も写真を撮ったり、いろいろと店に入ったりする。カミさんはなにやら色々買っていた。他にもイケてる感のあるショップが並んでいたり。KINFOLKの店などもあった。おれはレコード屋を探したのだが、全然見つからなくて、ラフトレードのショップにとりあえず入ってみるが、ざっと見た感じ国内で買えそうなメジャーなレコードばかりでインディーモノはあんまりなかったので退散。余談だが、ここのレコードショップにはライブハウスが併設されているらしく、おれが行った前の週にはShingo2がここでライブやってたようだ。あと、翌々日にはWEEZERがライブをやるみたいだった。



Peter Lugerというステーキ店。アメリカ/ニューヨークでメシっつったら肉食うか、牡蠣食うかのどっちかだろう。生牡蠣は海外で食うのがなんかやっぱり怖いので今回はパスして、肉を食うことにした。ウルフギャングでもいいかな、と思ったのだが日本で食べたこともあるので、今回はウィリアムズバーグからほど近いピータールーガーというステーキ店で食べた。ニューヨークではナンバーワンだとかうんたらかんたら。昼飯で行ったのだが、割と混んでいて1時間くらい待たされる。肉はTボーンステーキ。いわゆるプライムビーフってやつだ。肉食ってんなー、という感じが良い。あまりにも肉なので後半は食ってて厳しいものを感じた。うまかったす。ワインのボトルなんかも空けたかったのだが昼間だったので死にたくは無かったからビールで我慢した。付け合せのポテトも注文したのだが、食べきれず。



ダンボ/ボコカ。ウィリアムズバーグよりもやや荒んでいる感はあったものの、やっぱりオシャレなエリアっぽい感じはある。オシャレなショップにオシャレなカフェ。ここでもカミさんは何やら買っていた。そういえば、おれは入らなかったのだがカミさんが入ったショップの店員が音楽をやっていて、今年の9月には来日して新宿LOFTに来るらしく、連絡先を交換したりしていた。この地区にあるスーパーマーケットで土産を買ったのだが、野菜の原色バキバキな感じがすごい。また、ブルックリンブリッジはウィリアムズバーグではなく、こちら側の地区にある。雑誌なんかでよく見るポジションで撮ったりなど。やはり絵になる。近くの公園でメリーゴーランドを眺めたりなど。



Grimardi'sという店のピザ。昼飯。ブルックリンブリッジが見える公園の近くにある。ここもステーキ屋と同じく並ばされたが、大体ラーメン二郎一回分の並びといったところだろうか。別に長居する場所でもないので、回転は速い感じだ。ベースのピザに色々とトッピングしていくスタイル。イタリアンソーセージなどをトッピングしたりなど。ちなみにニューヨークでマトモなメシはここのピザと先に書いたステーキくらいしか食べていないので、なんかもったいないことをしたな、と今になって思う。



さて、ブルックリンの「イケてる感」について。その片鱗を垣間見ることはできた、ような気がするものの、それはあくまで表面的な部分でしかない。そもそも、イケているショップやイケているカフェがあれば、その街がイケているのだろうか?おれはそれはなんか違う、と思う。ヒップなファッションに身を包んだ人間がイケているのか、とは言えないように。そもそも、ブルックリンがヒップである、と言われたのはマンハッタンに住めないアーティストやクリエイターが当時家賃の安いブルックリンに住み始め、活動し始めたのが始まりなのだが、今あるイケてる風なショップやカフェはその後追いでやってきたものが多いらしい。こちらの記事で「今のブルックリンは郊外のモールのようなものだ」とあるが、もしかしたらそういう面もあるのかもしれない。ここらへんは現地に住んでみないと分からないと思う。ただ「ヒップなエリアとしてのブルックリン」はたかだかここ数年で始まったばかり。上っ面ではなく、文化としてどこまで根付くのか。どんな街だって、始まりや転換期というものはあるものなのだ。