自分に肩書きをつけること

 こないだ、合同写真展に参加する、という文章を書いた。こちらに参加するにあたって、個人の名刺を作成した。せっかく自分の写真を「作品」として観てもらえる機会であるし、ここで出会う人とかとは何かとつながっておいた方が良いな、と思ったからだ。まだ現物は手元にないのだが、デザインは悪くない、と思う。

 プライベートの名刺を作る、という機会は初めてだった。その際に少し迷ったこととして「肩書き」をどうするか、ということだ。肩書きを入れなくても良いオプションがあったので、おれはそれを選んだ。「写真家」という肩書きも頭を過ったのだが、とりあえず空白にしておいた。が、今になってやはり入れておいてよかったのかもなあ、と思っている。注文してカネも払ってしまった。

 何かを名乗るということ。おれがなにものであるか、ということを明確にすること。それは背筋をピンと伸ばす行為のようなものだと思う。プライベート用だろうが名刺に「写真家」として肩書きを入れて、そう名乗った時点で、おれはその名に恥じぬような写真を撮らなければならない。矢面に立たなければならない。そして、それはアマチュアであろうがなんだろうが関係ない。ただ単純に「趣味で写真を撮っています」というのとはちょっと違ってくる、と思う。おれが名刺に「写真家」という肩書きを入れなかったのは、そういうことにビビってしまったのかもしれない。結局のところ、覚悟が足りていないということだ。

 自分に対して肩書きをつける、ということはそういうことではないだろうか。覚悟も何もなく安易に自分から何かを名乗るもんじゃないな、と思っている。

 まあ、自分で名乗るよりも誰かから「そう言われる」というのが一番良いのだけどね。