死ぬのが死ぬほど怖い

死ぬのが怖くて不安で眠れない、というのは誰しもが経験したことがあるだろうと思う。僕も昔はよくあったけれど、最近はなかった。しかし、なぜかここ2、3日その恐怖感に襲われて眠ることができずにベッドから抜け出し、酒を飲み、酔いつぶれて寝る、ということを繰り返している。30代に突入して、死へと一歩ずつ着実に歩んでいることを思い出してしまったからだろうか。それとも単なる気まぐれか。理由は特にはわからない。しばらくしたらそういう時期を抜けると思うけれど。

で、何が怖いのかというと、自我とか意識が無に帰す、というのが怖い。そして、それが1年、10年というレベルではなく何十億年も永遠にそういう風でありつづける、というのが恐ろしい。まあ、無として存在しつづける、というのもなんだか変な言い方だし、哲学的な話になってしまいそうではあるけれど。とりあえず、どうなってしまうのかワケがわからないので怖すぎる。もちろん僕が生まれて自我を持つ前というのはそれと同様の状態であったと思う。じゃあ、生まれる前、僕はどうなっていたんだとか、僕という存在、肉体としてではなく意識としての僕という存在は何なのかとか、そんなこと考えだしたりしてしまうと眠れない。冷や汗が出るほどだ。もちろん正解なんてものはないんだけど。

昔、こんな記事を書いた。中二っぽい量子力学的な話だけれど、こうだったらいいな、と思ったりする。けど、じゃあ生まれる前は自我を持つ前はどうだったんだ、という話にもなるけれど。あー、怖い。とにかく怖い。家族や友達が亡くなったりするのはそれはそれで悲しいことではあるんだけれど、それとは全く違うレベルでただただ恐ろしい。僕は長生きできるだけ長生きしたい、という生への執着は相当強い方なのだけど、生きるのが楽しいから執着しているのではなく、とにかく死ぬのが怖いから執着している。宗教にでも入ればそういった死への恐怖心が解決される人もいると思う。そして、こういうのは考えても無駄、っていうのも正しいと思う。でもまあ、怖いものは怖いので仕方ない。

仮に死ぬとしたら、病気でじわじわと蝕まれ、死への恐怖に襲われながら死ぬのではなく、酔っ払って階段から転んで頭打って死ぬ、とかそういう突発的な死に方が良い。