tha BOSS 『IN THE NAME OF HIPHOP』

44歳厄年の男が先日、初のソロ名義のアルバムをリリースした。Tha Blue Herbのtha BOSS。そのソロ作品にはラッパーは田我流、B.I.G. JOE、YOU THE ROCK★、BUPPON, YUKSTA-ILL、ELIAS、ビートメイカーとしてはDJ KRUSH、DJ YAS、Olive Oil、PUNPEE、INGENIOUS DJ MAKINO、YOUNG-G、grooveman Spotらが参加している。

ブルーハーブはそれはそれですごく好きだ。もちろん、BOSSのラップもそうなんだけれど、O.N.Oの作るテクノ/エレクトロニカに寄り添ったトラックも好きだ。この二つの要素でブルーハーブブルーハーブ足らしめている、と思う。もちろん、この二つだけではないとは思うんだけれど、やっぱりこの二つはデカイ。で、BOSSのこのソロ作品では割とミドルスクールなトラックが多い。だから、全然ブルーハーブとは違う、というわけでは無いんだけれど*1、やっぱりブルーハーブとはちょっと違うな、とは思った。

この作品がブルーハーブの時と一番違うな、と思ったのが結構リリックで韻を固めに踏んでいる点だと思った。ブルーハーブの時はもっとポエトリーリーディングに近いスタイルだった。ここ最近は徐々にスタイルは変わってきて韻を踏むことが多くなっているけれど、ソロではそれよりもさらに韻を踏んでいる部分が多いように感じた。それは客演陣とのバランスもあるのかもしれないし、トラックとのバランスからなのかもしれないし、ソロだからということでBOSS自身があえてそうしていたのかもしれない。単純にスタイルの進化とも考えられる。ただ、そのスタイルがBOSSの良さを消した、というわけでは無くて、ブルーハーブとの違いというか、BOSSの新しいスタイル/魅力を聴くことができた、と思う。

ブルーハーブというと未だに1枚目のイメージがまとわりついている。そして、リリースする毎に徐々に評価が下がっているように感じる。前の方が良かった、とか言っている人は多い。もちろん、好き嫌いはあるので別に良いと思う。ただ、なんというか言葉の強度、とでもいえばいいのだろうか。そういう点に関しては年を取るごとに、経験を経るごとに増してきているように僕は思う。

僕は初回限定盤のインスト盤付きのものを買ったんだけれど、そちらはまだ聴けていない。


IN THE NAME OF HIPHOP(2CD生産限定盤)

IN THE NAME OF HIPHOP(2CD生産限定盤)

*1:BOSSがラップやってんだから当たり前だけれど