ガレージパンクはコンピレーションを聴くと捗る

 僕の好きな音楽のジャンルにガレージパンクという音楽がある。ガレージパンクってなにそれ?っていう奴はググれカス。で、このジャンルを聴く時にすげー難しいのがシングルしか出していないけれどそのシングルがスゲー名曲なバンドとか、アルバム出しているけれど一曲だけすげえいい曲で他の曲がマジでクソすぎる、みたいなバンドが多いっていう点。いや、ホント多いんですよ。そんで、そういうシングルもアルバムの60年代、70年代のやつが多くって、なかなか入手しづらい。けど、そんな時に味方してくれるのがコンピレーションアルバム。コンピっつーと、なんか寄せ集めのヒット曲を集めたまとまりもクソもなくて、アホが買うCDみたいなイメージが有るんだけれど、このガレージパンクっていうジャンルにおいてはそれは適用されない。レアなシングル曲がギュッと詰まった、コンピレーションアルバムがいっぱいリリースされている。個人的にこんだけコンピレーションアルバムが重宝されるジャンルも無いんじゃないかって思う。

 僕がオススメなのはCryptっていうレーベルが出している『Back From the Grave』っていうシリーズのコンピアルバム。Cryptっていうのはガレージパンクの大御所っつーか、総本山的なレーベルで、ガレージパンク好きからしたら「Cryptがリリースしてんなら間違いないだろ」的に買っちゃうような、そんなレーベルなんです。パンク/ハードコアで言うとDischordとかNo Ideaみたいな。で、このCryptが60'sとか70'sの超マイナーなバンド、ググっても出てこないようなバンドのクソかっけー音源をギュッと詰め込んだコンピアルバムをリリースしているんですよ。

Back From the Grave 1

Back From the Grave 1

Back from the Grave Vol 9

Back from the Grave Vol 9

Back From the Grave 8

Back From the Grave 8

 こんなやつら。ここで収められている音源はめっちゃレアで且つ大概がカッコイイやつばっかり。所謂アレだよ、ゴキゲンなロックンロールってやつだよ。シングルとかで探すとすっげー面倒な音源ばっかりなんだけれど、コンピレーションでこういう風に一纏めにしてくれているのはすごくありがたい。最近買ったコレも良かった。

Trans World Punk Rave Up

Trans World Punk Rave Up

 コレは英語圏外のオランダとかスペインとかデンマークとかドイツとかのバンドの音源が収められているコンピレーションアルバム。普通にレコードを買う時はこういうバンドについては「まあ、別に聴かんでもええかな」みたいな感じでスルーしてしまったり、優先順位を下げてしまうんだけれど、こういう風に一纏めにしてくれると「とりあえず、買って聴いてみるか」という感じになる。んで、聴いたら聴いたでとてもカッコよかったりするので、存在してくれてありがとう!という気分になります。マジで。これもCryptからリリースされている。他にもオーストラリア(だっけ?)のin the redというレーベルもコンピリリースしたりしている。こちらは90'sのバンドが多かったりするけれど。

 まあ、そんなわけでガレージ好きは敬遠せずにコンピレーションアルバム買ったらええよ、って話。僕は最近まで敬遠してた。