俺とジョン・レノンと真珠湾

先日、12月8日に誕生日を迎えた。今となっては、それほど大きな感慨も無い。29年前におんぎゃあ、と神戸市の病院で赤ん坊が産声を上げたその5年前にジョン・レノンは銃弾で撃ち抜かれ、さらにその39年前には日本海軍がハワイの真珠湾を爆撃した。自分自身のメモリアルデイと同じ、という理由しかないのだけれど、自分が生まれる前に起きた2つのネガティヴなイベントに対しては他の過去のイベントよりも少しばかりの想い、というか変な言い方になるのだけれど「親近感」みたいなものがある。

ビートルズに興味を持ったきっかけはジョンレノンの命日が俺と同じ誕生日だから、だった。今ももちろんビートルズは好きだ。ビートルズの話をしていると「ジョン派?ポール派?」という話題が良く挙がるけれど、俺は「ジョン派」と即答する。それは彼の作る音楽だとか人柄だとかも一応無くは無いのだけれ、やっぱりただ単純に俺の誕生日に彼が死んだから、という理由でしかない。だけれど、それはそれで十分に理由になりえるんじゃないかな、と俺は思う。仮にジョンが12月8日に死んでいなかったら、もしかしたらポール派になっていたかもしれないし、そもそも今ほどビートルズが好きじゃなかったかもしれない。

"Remember the Pearl Harbor"って言葉がある。右寄りの人からしたら、少々イラッとする言葉だと思う。ただ、俺は真珠湾攻撃の事は忘れない、というかどうでもいいことじゃないのだけれど、それは自虐史観の持ち主だからとかそーいうわけではなくて、ただ単純にそれが起きた日が誕生日だから、でしかない。ただ、それだけの理由で日本が奇襲したという出来事はきっとずーっと死ぬまで覚えている、と思う。だからと言ってそれが自分自身の政治思想とか物事の考え方を左右しているかと言うと、特にそーいうことはあんまり無いと思う。余談だけれど、俺の親父の誕生日は8月6日なので、これはこれで。

まあ、特に言いたいことは無いんだけれど、こういう自分自身のメモリアルデイが歴史上や過去の出来事の日付だったり、他人のメモリアルデイと重なると、少しばかり意識するよなあ、って話。あ、あんまり関係ないかもしれないけれど、もしかしたら関係あるかもしれないので、書くのだけれど、「よつばと!」の日めくりカレンダーを毎年買っているのだけれど、買ったらまず、自分の誕生日の絵柄はどんなのかなあ、と見てしまう。けど、今年は買わないかも。めくり忘れるし。あ、やっぱり関係なかったわ、この話。