俺の匂いは俺のもの

昨日、アスパラガスを食べたのだけれど、アスパラガスを食べた後の尿が強烈な臭いを発するのは知っている人も多いと思う。この臭いというのは、そういう臭いの尿を出す人と出さない人がいるわけではなくて、その臭いを感じることができる人と感じない人がいる、というものらしい。んで、俺は前者の臭いを感じることができるタイプだ。この臭いがめちゃくちゃ嫌いな人もいるらしくて、例えばベーブルースはこの臭いが嫌いすぎて、アスパラガスが大嫌いだったらしいのだけれども、俺はこの「うわー、くせぇ!」って言ってしまうようなこの臭いが結構好きだ。とはいえ、それは「自分の尿が発する臭いだから」であって、他人の尿からこの臭いを感じてしまったらゲロ吐かないとしてもえづくと思う。あくまで自分のものだから平気なのであって、ある種の愛おしさ?みたいなものがあるのかもしれない。いや、愛おしいは言いすぎか。ただ、他にも似たような話は合って、鼻の横っていうか、鼻の脇?を指で擦って、その指の嗅ぐと油っぽいというか臭い時があるのだけれども、その臭いも結構好きだったりする。あと、足の爪を切ったら親指の爪とかめちゃくちゃ臭かったりするのだけれど、それも結構好きだ。まあ、書いていて我ながら気持ち悪いなあ、と思うし、実際そういった臭いを嗅いでいて「くせぇー!」って言っている様子を見た嫁からは「キモイ」って言われるのだけれど、なんか好きなので仕方がない。レオン=ポール・ファルグはカマンベールチーズを「神の足」とたとえたそうだが、つまるところ俺の足の指の爪はカマンベールチーズでもある。ただ、先ほども書いた通り、これらはあくまで「自分の臭い」だから好きなのであって、「他人の臭い」はキツイ。全然カマンベールじゃない。電車で加齢臭を漂わせたオッサンとか何とかしなよ、と常々思ったりする。

そういえば、中島らもの『とほほのほ』というエッセイの中で「体が柔らかくて、セルフフェラチオができた中学の同級生」が登場する。中学生だった中島らも氏は彼に「汚いとは思わないのか?」と尋ねるのだけれど、彼は「自分のモノだから平気」と答えた、みたいなことが書かれていて、それと似たような話かなあ、と思う。余談だけれど、このエッセイを読んだ中学生の俺はもちろんセルフフェラチオにチャレンジしたのだけれど、当然できるわけもなく、翌日は腰を痛めるハメになってしまった。さらなる余談だけれど、大学のサークルの先輩の弟はセルフフェラチオができるらしい。