コンテンツは中身が一番重要だけど、それだけじゃない、と思う

『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』を読んだ - (チェコ好き)の日記

それによって〈何が失われるのか〉、そのことに自覚的であったほうがいいと私は思います。私は早くタブレット端末的なものを買おうと思ってるんですが、もうすっかり電子書籍派の方は今一度、〈紙の本〉を見直してみてはどうでしょうか。

 読みましたー。俺はKindleも持っているのでデータでも結構買うし、音楽もiTunesから買うことも結構ある。けど、未だに本や漫画は紙で買う方が多いし、音楽もレコード/CDで買う方が多い。先日は道満清明の『ヴォイニッチホテル』を紙の本で買ったんだけれど、実はこの漫画は先にKindleで買って読んでいたんですよ。けど、読み返していくうちに「この漫画、手元に置きたいなー」って思ったんでフィジカルでも買ってしまった。まあ、漫画の場合は結構読み返す機会が小説とかに比べたら多いってのと、パラパラめくって流し読みすることも多いので、Kindleよりも利便性、というか個人的にも都合が良いのですよ。

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

ヴォイニッチホテル 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

 データでの購入によって失われることとしてはまず「所有欲」が挙げられる。最近はミニマリストだとか断捨離だとかが持て囃されているし、そーいう人からしたら「フィジカルで持っているより、データで持っていた方が良い」と言う感じなんだろーけれど、俺はやっぱりモノとして持っていたいんですよね。先に述べた『ヴォイニッチホテル』をデータで持っているにもかかわらず、本でも買いなおした、っていうのもそこらへんも理由に入るし。レコードだってそう。音楽のフォーマットとしては今のところザックリと分けるとデータ/CD/レコードの3つが多いけれど、データで持っていても同じ内容のCDを買い治したり、CDで持っていても同じ内容のレコードを買い直す、なんてことはしょっちゅうある。

 上記の記事で述べられていた「貸し借り」もそうです。大学の時はいろんな人のいろんなCDを貸し借りしまくっていたなー。特に大学一年生のころなんかは金もなかったし、iPodを持っている人も少なくて、みんなCDプレイヤー持ち歩いていたしなー。その貸し借りがキッカケで好きになったバンドも多いし、借りてCD-Rに焼いたやつを持っていたけれど、後で自分で買い直したCDも多い。

 あと、昨日書いた記事とやや被るんだけれどデータでの購入の場合は「発見」がしにくい。まあ、フィジカルでもネットで買い物してたら同じなんだけれど、店にふらっと立ち寄って「これよさそーだなー」っつって買って、家帰って読んだり聴いたりして「マジコレヤベエ」みたいな体験はデータじゃ発生しにくいかな。

 最後に、そのコンテンツに出会うまでの自分の中のストーリーっていうんですかね。購入体験というか。そういうのって結構大事なんじゃねーかなーって思うんですよ。自宅には結構な量の本/漫画/レコード/CDがあるけれど、それぞれを手に入れるにあたって、どこで買ったか、どういういきさつで買ったか、って俺の場合は結構覚えているんですよ。それを踏まえた上でコンテンツへの愛情、じゃないですけれど、こう思い入れが増すっていうか、なんだろうなー、えっとー、なんか大事だと思うんすよ(逃げた)。んで、データで購入したコンテンツだとそこらへんが希薄になりがちかなー、と思うんだよなー。けど、最近はフィジカルで買ってもそーいうのは薄れてきたけどね。歳だな。

 なんてことを書きつつも、これから益々データでコンテンツを買うことは増えていくんだろうなーって思っている。なんだかんだで便利だし、データで購入できるコンテンツの数はますます増えていくだろうし。とはいえ、全く買わないくなる、というわけではないと思う。少なくとも音楽と漫画に関してはまだフィジカルでも買い続けると思うな。もちろん、コンテンツにおいて一番重要なのは「中身」だと思う。けど、やっぱりそれだけではないとも思うのですよ。傍かりゃ見ればどうでもよかったりすることだけどね。