Yo La Tengo『Fade』

Fade

 今日はコレ。ベテランインディーバンドの2013年作。これで何枚目のフルアルバム?ってくらいキャリアも長いしリリースも多い彼らだけれど、相変わらずな感じでドリーミーで少しサイケデリック感もありつつも内省的で且つ温かみのある音楽です。全く派手さはないので電車で聴いたりするには少し退屈さすら感じるかもしれないけれど、家で聴く分にはちょうどいい。ヨラテンゴってこのアルバムに限らず、大抵が「スルメ」なので聴きこんでいくと、どんどんと良く感じられる。淡々としているしミニマルだけれどグルーヴィーなバンドサウンドはやはりベテランならではでしょうか。ホーンやストリングスなどでの彩り方も非常に巧みだし、ガツンとくるノイズギターも良いし。ちなみにこのアルバムのエンジニアはジョン・マッケンタイア。かと言ってそれで大きく変わったかというと別にそうでもなくて、そりゃちょっとは効果はあると思うんだけれど、基本的にいつもの肩肘張らないいい意味で脱力感が溢れている。そうそう、ヨラテンゴって結構脱力感があるんだけれど、その奥底はスゲーパワフルだと思うんですけれど、どうでしょうか?何はともあれグッドミュージックです。俺はアニコレよりもヨラテンゴの方が好きです。いや、アニコレ好きだけど。あと、彼らは結構ちょくちょく来日しているイメージなんだけれどいまだにライブ観たことないんだよなー。