Modest Mouseを聴け

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photo by afagen


なんだか『風の歌を聴け』っぽくなってしまいましたが、ハイ。今日、書いたけれど、俺はModest Mouseが好きというか、めちゃくちゃ影響を受けた。で、俺は自分の趣味を共有したいタイプの非常に嫌われがちな人間なんですけれど、それをリアルでやるとマジで嫌がれるので、こうやってネットでその趣味を共有というか強要します。とにかく聴け。

所謂、Youtubeとアフィを貼り付けただけのお手軽記事。


★★★★★★★★★★


Moudest Mouseは1993年に結成されたアメリカのワシントン州オリンピアってところで結成されたバンド。つーことは、もう20年以上も活動しているバンドなんですよねぇ。キャリア長い。俺は「バンドは長く続けられるならば、できるだけ長く続けた方が良い」と考えていますので、これだけ長いことバンドをやれるのは素晴らしいと思います。

中心メンバーはギターボーカルのIsaac Brock。ググってもらえば分かると思いますけれど、別にイケメンじゃない。というかスゲー神経質そうで、めちゃくちゃめんどくさそうな性格をした面構えをしています。偏見ですが。まあ、それはさておき、そのアイザックを中心にバンドをスタートするわけです。結成当初のバンドの編成はスリーピース。アイザック以外のメンバーはベースのEric JudyとドラムのJeremiah Green。

初期のModest Mouseは編集盤である『Sad Sappy Sucker』に収録されているわけですが、この時期はもうほんと初期衝動というか短めの曲が多くて「ああ、こいつらPixiesが好きなんだなー」という感じ。だけど、Modest Mouseらしさ溢れる捻くれ感はこのころから出まくっている。ちょっとビーフハートっぽさもあるかもしれない。初期の作品はK Recordsからのリリース。余談ですが、俺のアイコンはK Recordsのロゴをパクっています。

Sad Sappy Sucker

Sad Sappy Sucker


んで、96年に今日も紹介した1stフルレングスを『This Is a Long Drive for Someone with Nothing to Think About』をUP Recordsからリリース。この時もスリーピースなんですけれど、初期のころよりもガチャガチャした感じが減って、バンドアンサンブルの妙で聴かせる楽曲が増えた。とはいえ、そこらのバンドに比べたらガチャガチャしまくっているわけですけれど。前の記事でも書きましたけれど、Modest Mouseを聴くならばこの作品が最適かと思うくらい、Modest Mouseらしさが最も現れている作品だと思う。

This Is a Long Drive for Someo

This Is a Long Drive for Someo


97年には『The Lonesome Crowded West』をリリース。この作品は一曲目の"Teeth Like God's Shoeshine"のリフからぶっ飛ぶ。刺さる。全体的に前作よりも荒らしくパンキッシュなアプローチの曲が多い気がします。とはいえ、相変わらず内省的で且つ捻くれまくっているわけですけれど。この作品も前作と同じくUP Recordsからリリースされています。

Lonesome Crowded West

Lonesome Crowded West


00年には『Building Nothing Out of Somethingという過去のEPの曲やらを詰め合わせた編集盤をリリースするんですが、俺はこの作品が一番好きです。編集盤なのだけれど、曲のクオリティもテンションも統一感も何もかもが素晴らしい。Modest Mouseの楽曲の特徴の同じようなリフ、メロディをループさせて徐々に絶頂に達するアプローチの曲が多い、という点があるのだけれど、この作品に収録されている"Other People's Lives"はその典型かな、と思います。んで、個人的にはこういったアプローチの楽曲は非常に好むものではある。

Building Nothing Out of Something

Building Nothing Out of Something


同じく00年に3枚目のフルレングスである『The Moon & Antarctica』をリリース。この作品はPitch Folkで9.8というめちゃくちゃ高評価が付けられているわけですが、それも納得な出来。アルバムジャケットに象徴されるような、比較的美しい曲が収録されている印象。アコースティックなアプローチの曲も多いと思う。だけど、Modest Mouseは相変わらずModest Mouseのまま。この作品はEpicからリリースされているので、一応メジャー1stアルバムに当たるのかな?

Moon & Antarctica

Moon & Antarctica


01年には『Everywhere and His Nasty Parlour Tricks』というEPもリリースしているわけですけれど、EPだからと言って油断してはいけない。『The Moon & Antarctica』に引き続きアコースティックなアプローチの曲が収録されているんだけれど、相も変わらず捻くれているし、しっかり聴き手を刺してくる。

Everywhere & His Nasty Parlor

Everywhere & His Nasty Parlor


04年にはメジャーでの二枚目にあたる『Good News for People Who Love Bad News』をリリース。アルバムタイトルが最高。俺はこの作品でModest Mouseを知った。この作品のリードトラックは"Float On"という曲で、まあ、その曲も非常にカッコええんだけれど、それよりもアルバムのラストを飾る"The Good Times Are Killing Me"という曲が非常に好きでして。"Other People's Lives"にも似た、俺好みの同じ感じをループしながら徐々に盛り上がってくるアプローチが本当に好きだなあと。この作品と次の作品は「海」がテーマのなのかな?なんとなく。

Good News for People Who Love Bad News

Good News for People Who Love Bad News



そんで07年には『We Were Dead Before the Ship Even Sank』をリリース。このアルバムでついにModest Mouseは大ブレイクを果たすわけです。なんと、ビルボードチャートナンバーワンに輝く。これには作品の出来とかもあったと思うんだけれど、それよりも元The Smithのジョニーマーが加入したというのが大きかったかのかなあ、と。それに加えて、ホーンを多用したり、ツインドラムになったりとサウンド上で大きな変化があった作品。別に嫌いじゃないし、良いアルバムだとは思うんだけれど、Modest Mouseらしさは後退した感じが否めない。多分、一番聴いていないアルバム。いや、悪くないし、リードトラックの"Dashborad"も良い曲だと思うし。「ダッシュボードはぶっ壊れたけれど、ラジオが生きているからまだOK」という歌詞(意訳)は最高。

We Were Dead Before the Ship Even Sank

We Were Dead Before the Ship Even Sank


09年には今のところ最新作であるEP『No One's First and You're Next』をリリース。この作品では前作の良い部分を取り入れつつも、Modest Mouseらしい捻くれっぷりを取り戻したような作品だと思う。なので、結構好きです。今後こういうアプローチで新しいアルバムが作られるのかなー、と聴いた当時は思っていたんですけれど、もう5年待っている。早くフルレングスでもEPでもシングルでもなんでもええから早くリリースしてくれ。モデストマウス分が足りなくなってきた。ライブも観たいぞ。単独でもフェスでもええから来日しろ。いや、してください。お願いします。

No One's First & You're Next

No One's First & You're Next