め、め、め、名盤だぁーーーーー！*1いや、世間的に名盤かどうかは知らないけれど、個人的に名盤だなー、と思う。というか、Pavementほど人によって「好きなアルバム」が分かれるバンドはなかなかいないと思う。まあ、『クールキッド・レイン』が一番高く評価されているけれど。んで、俺といえば気分によって好きなアルバムが変わるが、基本的には『Brighten The Corners』もしくは、今日聴いた『Terror Twilight』が好きだ。『Brighten～』は初めて聴いたアルバムなので思い入れがある。
この『Terror Twilight』を以ってバンドは解散した。Pavementといえばローファイでヘロヘロでヘナヘナでさらには皮肉満載の歌詞、というイメージが非常に強いけれど、このアルバムではそのイメージからは完全に抜け出している。相変わらず捻くれているけれが、このアルバムに収められている音楽は一般的にイメージされるかつてのPavementの音楽ではない。じゃあ、Pavementらしくないか？と聞かれたら「そんなことはない」と言える。そんな作品。
この作品は何よりもメロディがめっちゃくちゃ素晴らしい。所謂「捻くれたポップネス」としては最高峰のメロディが奏でられていると思う。しかも、何だか泣ける。"major league"のメロディなんて過ぎる。最高のメロディに、もはやローファイではないバンドサウンドを最高のアレンジで寄り添わせて、素晴らしい音楽を作る、というと何だか「普通」な感じがするけれど、逆に言うとそれまでのアルバムが「普通」では無さ過ぎて、この「普通」さが際立つ、とでも言えばいいんでしょうか？そんなPavementが奏でる音楽だからこそ感動させられる。
このアルバムの最後のトラック、"Carrot Rope"はPavementが最後の最後に行き着いた大名曲だと思う。めっちゃ好きだなー、この曲。
