NUMBER GIRLに刺されて

School Girl Distortional Addict 15th Anniversary Edition

ナタリー - ナンバーガール、15周年企画第1弾でリマスター+ライブ盤
ナタリー - NUMBER GIRLデビュー15周年企画、リマスター2作同発

少し前から情報は流れているけれど、デビュー15周年記念っつーことで、NUMBER GIRLのアルバムがリマスタリングされてリリースされるみたいです。
5月にはメジャー1stの"SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT"が、6月には"SAPPUKEI""NUM-HEAVYMETALLIC"がそれぞれリリースされて、ライブ盤のディスクも付属されるみたいです。
俺はあんまりリマスタリングとかには興味がなくて、「あの名盤が最新のサウンドで復活!」とか言われても「ああ、そうすか」っつってスルーすることが多いんだけれど、流石にこれは買う。
大抵のリマスター盤って音圧上げて、キンキンサウンドにしているだけの事が多いんだけれど、今回はデイヴ・フリッドマンがマスタリングを担当するっつーことで、そんな適当な仕事はしないだろう。

とはいえ、デイヴ・フリッドマンが仕事をしているからとか、ライブ盤がおまけに付いてくるとか、そういう理由もあるっちゃああるんだけれど、何よりも「単純にナンバガが好きだから」というのが一番の理由。
いや、好きというか、音楽やっていて一番影響を受けたバンドだから、というのが正しい。
多分なんだけれど、ウチラの世代(20代後半)とかもう少し上の世代にバンドマンに最も影響を与えたであろうバンドはNUMBER GIRLといっても過言じゃないと思う。
んで、今メジャーなどでも活躍しているバンドでもナンバガに影響を受けたバンドはめちゃくちゃ多いと思う。その筆頭がアジカンだと思うけれど。

鋭角なギターサウンド。
手数の多いドラミング。
ルードかつ直線的なベース。*1
独特で且つどことなく「和」な世界観を持つ歌詞。
歌とバンドサウンドどちらが主でどちらが従でもないサウンド。
何とも言えない、というかどちらかというと野暮ったいルックス/佇まい。
そして、何よりも「ナンバガっぽい」という形容詞が使えるほどの独自性

全てが衝撃的だったし、10代や20代の人たちからすれば新しかった。



★★★



ナンバーガールを知ったのは"SAPPUKEI"がリリースされた辺りで、当時、TMGEとかのゴリゴリのロックンロールが好きだった俺にはその鋭角なサウンドが衝撃的でめちゃくちゃカッコよく感じた。
んで、ナンバーガールが影響を受けたと公言していたPIXIESなどのオルタナティヴ、インディー系のロックにハマった。
バンドを始めた後も、ナンバーガールの影響というのはやはり隠せなかったし、向井秀徳が多用していた「オレ押え」なるテンションコードも自分のバンドで流用しまくった。
それは俺のバンドだけではなく、周囲の知り合いのバンドもそうだった。
やはり、ナンバーガールの話をすると盛り上がるし、曲作りの仕方とか、活動の姿勢とかそういうのも影響受けた人が多かった。

確かに彼らはレコードの売り上げは多くは無かったとは思う。*2
だけど、売上とかそういうのじゃ測れないくらいの影響を与えた。
重ね重ねになるけれど、今のロックシーンにこれほど大きな影響を与えたバンドはいないんじゃないかと思う。

そんで、何が凄いっていうと、ナンバガって今聴いてもやっぱりカッコいいんですよ。
昔聴いていたけれど今は「あんまり良くないなあ」というバンドは数えきれないくらいいる。
だけど、ナンバガは今聴いても「やっぱカッコいい」と思える数少ないバンドの一つ。
じゃあ、何処がカッコいいのか?何故今でもカッコよく感じるのか?説明せよと言われても、それはそれで困るわけですが。
カッコいいもんはカッコいい。
少ないボキャブラリーでいくらか説明することはできるけれど、口で説明できないくらいのカッコよさを持つロックこそが至高ではないだろうか。

今の若い中高生が何を聴いているのか知らんけれど、きっと15年前にデビューしたバンドは今の若い子らにも十分、突き刺さると思う。
俺はもう刺されまくって、随分月日が経ったけれど、たまに聴くと未だに刺される。

そんなわけで新しいサウンドになっているであろう、リマスター盤はめちゃくちゃ楽しみです。(結局、これが言いたかっただけ)


おまけ:私的ナンバーガール ベストソング5

ナンバガの曲は大抵好きなんだけれど、その中でも特別好きな曲を幾つか。

omoide in my head


ド定番ですが、大大大名曲かつナンバガの代表曲。
ノスタルジックなメロディ、歌詞が最高。
この曲はライブバージョンを聴くべき。


Trampoline Girl


この曲もメロディが良い。
ナンバーガールって意外とポップなんですよね。
ラスサビ前のブレイクが好き。


EIGHT BEATER


メジャー1stアルバム"SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT"のラストを飾り、且つライブアルバム"シブヤROCKTRANSFORMED状態"のトップバッターを飾る曲。
ヘヴィーなリフにやられる。
ナンバガの曲の多くは「刺す」という印象が強いけれど、この曲に限っては鈍器で「殴られる」ような感覚。


透明少女


"TATTOOあり"と悩んだけれど、やはりこの曲で。
記念すべきナンバーガールのメジャーデビュー曲。
ナンバーガールってどんな曲があるの?と聞かれたら、俺ならやはりこの曲を聴かせる。
それくらい、「ナンバガらしい」曲だと思う。


Num-Ami-Dabutz


解散後のZAZEN BOYSにも繋がる「念仏ラップ+鋭角サウンド」。
これがリリースされた当時ってミクスチャーロックバンドが沢山あったんだけれど、このアプローチでのミクスチャーサウンドは衝撃的だった。
ロック+ヒップホップの新たな可能性を示した一曲。

*1:向井の言葉を借りた

*2:バンドにしては売れていたけれど