スーツを新調しただけで仕事のやる気を出す単純バカ

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photo by Robert Sheie


あなたの周りにこんなバカはいませんか?春だから、という理由でスーツを新調し、4月1日はその新調したスーツで出社。新しく、ちょっとオシャレで、高そうで高くない少し高いスーツに身を包んだ自分は「なんだかちょっと仕事できるっぽくみえるんじゃないか?」と勘違いして、その外見・スーツにふさわしい仕事ぶりを見せようと、普段はダラダラ仕事しているくせに、ちょっとやる気を出して、積極的に色々なことに取り組む姿勢を見せる。スーツを新調しただけで、頑張る、やる気を出す、なんて単純なバカなんでしょう。

まあ、俺の事なんですけど、やっぱり新しい服はいつ着ても気分が良い。特にそれがスーツだと。さらにそのスーツがオーダーでそこそこのものだったりすると、それを身にまとった瞬間から違う気分にならざるを得ない。2月末くらいにオーダーで作ったんだけれど、(俺の給料にしては)高いモノだった。着心地も素晴らしいし、見た目も素晴らしい。客観的に見て、自分で言うのもなんだけれど「仕事ができる」っぽく見える。んで、見かけ倒しなだけじゃ、自分で嫌になるので、その格好にふさわしいような振る舞いをしようと心掛けるので、いつもより集中して仕事をしたり、積極的に動こうという気分になる。

俺の場合、着る服によって、聴く音楽も変わったりする。ライダースを着たらロックンロール・パンクを聴きたくなるし、mercibeaucoup(意外と?好き)の服を着たらなんだか明るめなポップスを聴きたくなる。音楽消費をファッションにするのはあまり好きじゃないけれど、「そういう自分」を演出するに当たって、聴く音楽のチョイスも変わってくる。

まあ、ファッションにあんまり興味がない人はそうでもないと思うし、ファッションに興味があってもそうじゃない人もいるかもしれないけれど、俺の場合は「何を着るか?」が結構色んなところに影響する、って話です。New Eraのキャップを被ってVANSのSK-8 Hiを履いている俺とFred PerryのPコートを着てCLARKSを履いている俺はちょっと違う。いや、はたから見たら「いっしょやん」て言われるかもしれないけれど、俺が「違う」って言ってるからそれでええねん。んで、当然のことながら洋服の青山で買ってずっと着ててくたびれた様な吊のスーツを着ている俺と新品で小洒落たオーダースーツを着ている俺とはちょっと違う。

たまに「オシャレって何のためにやるの?」というトピックが上がることがある。その答えは人によってまちまち。モテるためにオシャレするという人もいるだろうし、仲間はずれにされたり、バカにされないようにオシャレをするという人もいるだろう。それはそれで間違っていないと思うし、オシャレ・ファッションの目的の一つだとは思う。んで、俺の場合は「自分を演出するため」だったり、「自分の内側から何かを引き出すため」だったり。そんな感じ。