音楽家は音楽だけやってりゃいいのか?

先週の話だけれど、こんなツイートが。

どーやら「音楽家は音楽だけやって、政治とかそーいうことについて色々言わない方が良い。影響力があるんだし。」(意訳)とツイートした人がいたらしく、それに横山健が噛みついた、って感じらしい。3.11以降、政治的発言(というか主に原発関連)をするミュージシャンは増えた。



音楽家は音楽家である前に一個人である、という前提があるわけで。社会の公器とかなら別なんだろうけれど、一個人なんだから政治的発言しようが、別に自由だろう。そりゃあ、音楽家は音楽やることが仕事ではあるし、大勢は発言よりも演奏を望んでいるのは当然。どうせなら、歌詞とかそういうので表明して欲しいと思っている人もいるかもしれない。ただ、別に発言してもいいんじゃね?と思うし、むしろ「これこれこういう思想や考えを持っている」と言ってくれた方が楽曲の説得力が増すと思うけど。

そんで、彼らの意見が間違っていると思うなら意見するなり、無視するなりすればいい。思想があまりにも違いすぎてファンをやめたきゃ、やめればいいし。

影響力があるとは言うけれど「この人が言っているから、これは正しい」と思考停止している奴は情報の取捨選択もできないただのバカ。中高生ならまだ分かるけれど。

ミュージシャンが政治的発言を発信することでそういった類の物事に関心を持つ層もいるわけだし、俺も10代の頃はそういう発言から関心を持つようになったことも多い。影響力があるんだから、(その人にとっては)間違った考えや思想を振りまくのはやめろ、という人がいるが、関心を持つきっかけになるんだから別にいいんじゃないすかね。無関心の方が怖い。

というか、影響力があるからー、とかで自分の考えや想いを発言できないのはおかしい。たとえその考えが偏っていたとしても。ミュージシャンが公の場で政治的発言するのと、ブログ書きがブログで政治的発言をするのは何が違うんだろうか。個人の考えや思想を発言するのが何が悪いんだろーか。

radioheadのトムヨークだって、U2のボノだって政治的な発言は多いし、初期パンクの人らやハードコアバンドの人らだってそう。ロックと政治的思想や社会的思想は切っても切り離せない、とまでは言わない。そういうメッセージを意図的に排している音楽家もいる。だけど、有る程度近い距離にいるものだろう。それらの思想が自分の意見とは違おうが何だろうが、発言すること自体に対して文句を言う筋合いは誰にもない。知識があろうが無かろうが関係ないだろう。

逆に何も発言していないのに、ポーズとして社会的、政治的なメッセージを込めた楽曲やっている方がどうなの?って思ってしまう。