先入観だけで現場を見ないのはやっぱりもったいない

読んだ。
それでも僕はCDで聴きたい - ウラガミ

その上で「なんで録音で聴きたいか」というと録音の特徴の最後に挙げた、
•質が高い
からなんですよ。
「音楽を聴く」ならやっぱりいいものを聴きたいんです。
音程、音量のバランス、全体のブレンドが最適(と製作者が感じた)なものを。

上で挙げたライブの特徴全部がなくなってもいいから。

ライブの方が良いバンドもいれば、音源の方が良いバンドも当然いる。前者で言えばギターウルフとかキングブラザーズ、後者で言えば相対性理論*1とか。俺は基本的に現場至上主義なのでライブの方が好き、というかライブが良いバンドが好きなのだけれど、音源の方がいいっしょ!って言う人は当たり前だけれどいるわけで。まー、人それぞれってわけですな。そりゃ、音源の方が演者が意図した通りの演奏が聴けるし、不確定要素は無い。別にそれにどーこーは言わないわな。



だがしかし。



音楽にはCDで聴いてるだけじゃ伝わらない部分がたくさんある - あざなえるなわのごとし
ここに書かれているよーに、現場も何も知らないのにデカい顔されて物事を語られるとむかっ腹が立ってしまう。ウラガミさんはちゃんと両面を見ているんだけれど、側面だけでつまんねーだとか、オワコンだ、とか言ってんじゃねーよ!と思ってしまう。批判するならすればいいんだけど、せめてちゃんと現場をみようや、と思う。そりゃ、好き嫌いがあるのは当然で、嫌いなものに対して無理に現場に行け、というわけではないけどさ。当該のエンターテイメント、例えばアイドルとかそーいうのを批判するならば、ちょっとは現場にも目を向けるべきだと思う。

だが、そーいう俺も現場を何も知らずに批判、というか「下らない」という烙印を押した事があった。



ウチのオカンは宝塚歌劇が大好きで、しょっちゅうビデオやらCS放送やらで宝塚の劇を見たりしていた。一方、俺はそーいうのをマジでくだらねー、とか思っていた。連れて行かれそーになったこともあったけれど、んなくだらねーの誰が行くかボケ、って感じで突っぱねてた。そんな感じで、実際どんなものなのか知らず、テレビの向こう側の宝塚が宝塚の全てでしかなかった。あの頃は尖っていたんだなぁ。

んで、何年も経って大学を卒業する頃、宝塚を観に行く機会があった。もうその頃にはすっかり丸くなり、あれだけ拒否していた宝塚も「んじゃあ、行ってみますかぁ」って感じで行くことになった。その時の演目は「ロミオとジュリエット」。演劇、っつーかミュージカルのネタとしてはベタやなー、と思っていてそれほど期待していなかったんだが。

度肝を抜かれたね。もう、素晴らしかった。出演者全員が歌とか芝居が特別上手い、と感じることは無かったんだけれど、迫力や生で見る演出、そして全てがキラキラしていたあの感じ。これぞエンターテイメントだ、って思ったし、今まで先入観だけで拒否していた自分を恥じた。あの素晴らしさを味わうためには絶対に現場に足を運ぶべきだと思った。そっから何回か見たんだけど、ベルサイユのばらはやっぱり良かったなー。



一方、生だとセリフとちったりすることもままある。ソフト化されるものはおそらくベストな芝居が収録されたものだと思うので、そういうミスが気になる人とか、ベストな状態の芝居が見たい、という人とかはDVDとかで買ったりすればいいと思う。音楽でも同じだね。



ソフト化されたものが良いか、現場が良いか、どちらを好むかは人それぞれだから、それにどーこー口をはさまない。ただ、批判する前に現場も体験した方がいい、というか体験するべきだと俺は思う。例えば、CDであんまり良くねーなーってバンドをライブで見て、なんやこれめちゃくちゃかっこええやんけって感じることはしょっちゅうある。そーいう現場の素晴らしさを知っているから、当然モノによるけれどやっぱり俺は現場の方が好きだな。



あと、現場だとその場、その場でしか見れない物事が見られるってのが良い。なんつーか、一期一会というんだろーか。ボアダムスのライブとかブルーハーブのライブに行くと特にそう思う。瞬間や雰囲気といった儚さといったものを味わうのもいいよなーと思う。

もちろん、CDやレコードと言ったソフトで体験することも大好きです。ソフトにはソフトの良さ、現場には現場の良さがある。って当たり前だけど。

*1:ライブは本当にがっかりした