かっこいいぞ、レコード

自己紹介だけだと何なので、連投します。


僕は音楽にかなり金をかける派なんですけれど、最近は音楽への支出がちょっと笑えないことになってしまっています。
何故かというとレコードプレイヤーを買ってしまったのですね。


最近の新譜レコードにはダウンロードコードってのが付いてまして、そのコードを使ってバンドとかレーベルのホームページからデジタル音源をダウンロードできるようになっているんです。
レコードでしかリリースされていない音源(主にパンク、ハードコア系)はレコードで買って、PCでダウンロードしたやつをCD-Rに焼いて聴いたりしてました。
だけど、やっぱりレコードで聴きたいなぁ、と思いましてSONYの1万円くらいのやつをヨドバシカメラで購入したのが1年くらい前。
それからというもの、新譜は大体レコードを買ったり、CDで持ってた音源とかPC上にデジタルで持ってた音源もレコードで買い直したりしているんで、出費が大変なんですけど、やっぱ、アレですね。
全然違うね。


いや、音の違いとかちゃんと説明できるほど良い耳を持っているわけじゃないんです。
この音源はCDだとこうで、レコードだとああで、みたいなことは説明できません。
感覚的に違う、としか言いようがありません。
まあ、ちゃんと聴き比べしているわけじゃないんですけど。
あ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『Gear Blues』はCDとレコードだと全然違いました。これは聴き比べるまでも無く分かりました。レコードだと音圧が高すぎず、高音もキンキンしていませんでした。


そんなわけですっかりレコード派なんですけど、レコードの良い所を考えてみました。

 


1)ちゃんと音楽を聴こう、という気分になる。

やっぱりCDだと楽なんですよ。パカッとケースからCD取り出して、プレイヤーにCD突っ込んで再生ボタンを押すだけ。
レコードだとめんどくさい。まず、インナーからレコード取り出して、レコードをテーブルに置いて、プレイヤー側の出力モードを変えて、レコードに針を落とす。しかも5,6曲聴いたら、裏返さなきゃいけない。レコードはたまにキレイにしてあげなきゃいけない。たまに針も変えてあげなきゃいけない。


だけど、そういう過程があるおかげで、ちゃんとレコード聴こうという気分になる。インターネットしながら聴くんじゃなくて、ちゃんと音楽と向き合おうという気分になる。


所詮、気分じゃないかと言われるとそれまでですが、中学生くらいの時にロックンロールと出会って、ワクワクしながら聴いていた感覚を取り戻せたような気がします。


あと、CDではシングルを全然買っていなかったんですが、レコードだとEPも良く聴くようになりましたね。


2)ジャケットが大きい

これは見たまんまです。
ジャケットが大きいおかげでCDよりもその音源を「持っている感」があります。
まあ、そのせいで購買欲がそそられてついつい買ってしまって散財するわけですが。


聴きながらジャケットを眺めているだけで、他には何もいらないです。
CDだとそんな感覚にはならなかったのに。


3)クソみたいな音源でも良いところを探そうとする

たまにジャケ買いもするのですが、やっぱり失敗する時もあります。
全然イメージと違ったりとか、根本的にダメだったりとか。


そういう時、CDだと「あー、失敗した。くだらねぇ。売るor捨てよう」ってなります。
だけど、レコードだと「クソだなぁ。良くないなぁ。けど、なんとか良い所を探そう。あ、このフレーズとかコード進行とかいいじゃない?」ってな感じでなんとか良い所を探そうとします。


なんで?って聞かれると「レコードだから」としか言いようがありません。

 


随分、感覚的な話になってしまいましたが、とりあえず僕が言いたいのはレコードは素晴らしいってことです。
もちろん、今でもCDも買いますし、CDでも音楽を聴きます。それで感動したりもします。
だけど、やっぱりより感動できるのはレコードで聴いた音楽です。


最後に。
僕がレコードプレイヤーを買って一番最初に感動したのが、ステレオから流れる音ではなく針が通る盤面からかすかに聴こえる音でした。